DISの教育ICT総合サイト

おてがる遠隔授業パック  モニター校インタビュー Vol.05 戸田東小学校(埼玉県戸田市)

2021年08月26日 記事

GIGA スクール構想によって 1 人 1 台体制が定着しつつあるいま、実際に児童生徒と向き合って授業を進める教員たちの PC 環境や遠隔配信環境の強化を図る自治体や学校も増えている。そんな教育機関を強力にサポートするのが「おてがる遠隔授業パック」だ。このパックは遠隔授業や動画配信に必要となる高性能な「インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー」搭載 PC を含む機材をパッケージとして提供するサービス。今回は、本パックを実際に活用し、質の高い授業を展開する戸田市立東小学校のモニターに応募した背景と実際の活用方法、パック導入による効果など、現場の声を伺ってみた。

コロナ禍でも学びを止めない その想いがモニター応募のキッカケ

 埼玉県戸田市立戸田東小学校は、2020 年 9 月よりダイワボウ情報システム株式会社 (以下、DIS) が提供を開始した「おてがる遠隔授業パック」をモニター校として活用している。

 東京都と隣接する埼玉県の戸田市は、人口は約 14 万人と中規模な都市だが、住民の平均年齢は 41.4 歳と 26 年連続で “県内一若い街” として栄える(※1)。そんな同市は、日本国内でも屈指の “ICT 最先端の街” としての顔も持ち、2017 年から ICT 推進計画を発動し、市内全小中学校で早い段階から PCの3 人に 1 台体制を確立。ICT は “学びの文房具” と位置付け、日常的に利用する体制を整えてきた実績がある。さらに令和 3 年度から、小学 3 年生以上は PCの1 人 1 台体制を確立し、自宅への持ち帰りも可能となるなど、非常に充実した ICT の環境整備を実現している。

 児童生徒向けの環境整備が進んだ同市の教育機関だが、全国一斉の臨時休校によって状況が一変。日常的に ICT 環境は活用されてきたものの、遠隔授業へのシフトによって教材の作成や動画配信などを行なうための教員向け PC のスペック不足を感じるケースが増えたと戸田東小学校の小髙美恵子校長は当時を振り返る。その折に、DIS の「おてがる遠隔授業パック」とモニター募集に関する情報に触れ「臨時休校中でも、子どもの学びを止めない。ICT の整備を、もう一歩二歩、半歩でも進めたい」といった思いからモニターへの応募を決めたという。

 同小学校では、2018 年からプレ GIGA スクールが進められており、教員に対する ICT 研修なども積極的に行なわれていたが、インテル® Core™ プロセッサー・ファミリーを搭載する高性能なノート PC に加え、Wi-Fi ルーター、マイクや 4K 対応のカメラなどがパッケージされた本パックによってデジタル化がより加速したと小髙校長は語る。また「特に Web 会議システムを使った遠隔授業や保護者向けの授業参観など、学びだけでなく保護者サービス、児童への支援なども格段の加速度を持って進みました。」と続けた。

 

※1)令和3年1月1日現在(出典:戸田市情報ポータルサイト)

 

動画変換など重い作業もスムーズ 高性能 PC がストレスを大きく軽減

 自治体が一体となって最先端の ICT 教育を進める戸田市だが、必ずしも最初からスムーズに ICT の活用が行なわれる雰囲気ではなかったと小髙校長は振り返る。「どうしても ICT 活用に対して肯定的ではない意見もありました。ICT を使わなくても授業ができるといった意見や PC がフリーズすると困るといった意見もありました。だからこそ、まずは先生方が ICT って面白い。そして便利なものと感じてもらうことが大事だと考えました。」と続ける。教員たちの ICT 離れを防ぐため、授業での使用や活用シーンなどにノルマを課すことなく、アンケートの即時集計や遠隔会議など “これって便利じゃない?”、“これって授業で活用できそう” という雰囲気を出せるよう、まずは教員に慣れ親しんでもらえるような研修を心掛けたという。

 また、遠隔授業や動画作成そのものが初めてだった教員も少なくなかったと同校で教務主任を務める清水享氏は語る。「おてがる遠隔授業パック」には、動画マニュアルが含まれるが、その動画マニュアルは、要点がコンパクトにまとめられており分かりやすかったと評価する。また、従来の PC では動画の出力に時間が掛かっていたが、高性能なノート PC によって動画変換に要する時間が短縮。PC 本体の動作も速く、ストレスフリーで使いこなせたとのことだ。また、遠隔による会議や研修が増えたいま、Wi-Fi ルーターの恩恵も大きかったと振り返る。校内のネットワークが稀に不調になることがあったが、この Wi-Fi ルーターがあれば、そのような影響も受けず、どこでもネットに接続できたので満足していると語った。

高性能 PC と場所を選ばず使用できる Wi-Fi ルーターで、本の読み聞かせなども遠隔で実施できるように。

ICT はあくまでも学びのツール 児童の能力をさらに高める取り組みを

 コロナ禍によって、子どもたちを取り巻く学びの環境にも大きな変化が表れている。「緊急事態宣言や臨時休校、そして感染症対策など、学校を取り巻く環境には、様々な制限や禁止事項などが設けられました。そういった中で、「おてがる遠隔授業パック」のようなパッケージがあったおかげで教室同士や教室と体育館、他校と繋ぐといった効果的な教育活動を行なうことができました。」と小髙校長は語る。戸田東小学校では、従来は体育館で全校児童が集まって行なう行事も各教室から遠隔で参加するといった取り組みを実施。さらに近隣学校の教室と遠隔で繋がり、それぞれの学校にいる ALT による外国語の授業も実施。戸田東小学校の ALT はフィリピン出身者、近隣学校の ALT はハワイ出身者ということで、それぞれお国自慢やその地域の紹介を行なうといった具合に、国際理解教育の機会が広がるといった効果も表れたとのことだ。

 また、同校の教務主任の清水氏は「授業を効率的にするといった意味でも遠隔で色々進めていくのは重要です。」と改めて語る。「本校では 1 人 1 台の PC を持ち帰ることができます。例えば、学校ではなく家庭でも行なえるような個人的な作業は、家で済ませておけば、学校では対面を中心とした授業ができます。せっかく対面によるコミュニケーションを図る機会があるなら、そういった機会も大切にしたいという思いもあります。対面と遠隔、うまくハイブリッド的に組み合わせることで効率的な授業を展開したいですね。」と将来的な展望を語った。

 小髙校長は、「今までの教師が教え込む授業から子どもが主人公、そして教師が伴走者になる学びの一大改革がこの GIGA スクール構想だと思っています。本校にとっても、ICT 活用というのは学びの単なるツール、目的ではありません。」と語る。10 年後、20 年後を見据え、PISA 型読解力を含めた資質能力を育むために ICT をどう活用するか。教員のスキルアップとともに、学びの研究をさらに深めていきたいと締めくくった。

他校との外国語交流授業。クイズ大会を合わせて行うなど、児童の学びに向かう力が育める魅力的な授業を実施している。

ページトップに戻る