教育タブレット

導入フェーズ教育ICT未導入期

「緊急導入から始まる」GIGAスクール構想の実現方法とは

2020.07.27

多くの学校が臨時休校を余儀なくされた新型コロナウイルス騒動。一部の学校ではオンライン授業など新たな取り組みが実施され、今回の事態が教育現場のICT化を加速させたことも事実です。一方で、「1人1台のPCデバイス整備」を掲げるGIGAスクール構想の実現はまだまだ道半ばといえます。多くの学校で実施された緊急導入を起点に、GIGAスクール構想を実現するためのポイントをご紹介します。

全体の5%!?オンライン学習は限定的

新型コロナウイルスの影響で全国の教育現場が臨時休業を行った結果、児童生徒の学習環境が失われる事態となりました。全体でみると、オンライン学習を実現できた学校は限られており、東京都内でもICT教育のトップランナーとして紹介されている豊島区・文京区・千代田区・渋谷区の4区しかオンライン環境を活用した双方向指導は実施されませんでした。

今回の事態を通じて、教育現場のICT化の実態が改めて明るみになったといえるでしょう。



実態として、まだPCデバイスの普及すらままならない教育現場が多くあることがわかっています。下の図は教育用コンピュータ1台当たりの児童生徒数を自治体別に示したものです。こちらを見ると、GIGAスクール構想が掲げる1人1台のPCデバイスの提供には程遠いことが見て取れます。



文部科学省が公表した資料「新型コロナウイルス感染症対策のための学校の臨時休業に関連した公立学校における学習指導等の取組状況について」によると、「同時双方向型のオンライン指導を通じた家庭学習」を実施できた教育現場はわずか5%。ニュースなどでも連日取り上げられていましたが、教育現場でのオンライン対応はまだまだ進んでいないことがわかります。

緊急時対応として進む、迅速なクラウド環境立ち上げで起こる課題

今回の緊急事態を受けて、多くの教育現場で迅速なクラウド環境の立ち上げが模索されました。しかし、「1人1台のPCデバイス整備」の実現が間に合っていない環境下ということもあり、多くの課題が顕在化してきています。

学校によっては家庭にあるPC端末を使ってオンライン授業を実施したケースもありますが、そもそもパソコンがない家庭もあります。次のように、今回の緊急事態下で顕在化した課題は多岐にわたっているのです。

<臨時休校で顕在化した主な課題>
・学校休校時に児童生徒とつながる手段がない
・オンライン授業の環境が整備されていない
・学校ごとに独自にオンライン授業を始めている
・緊急時でもセキュリティの確保は必要
・家庭環境によらない教育の公平性の担保 など

いま教育現場が必要としていることは単に「子どもたちの端末を揃えること」だけではありません。端末の整備はもちろんのこと、緊急事態下で顕在化した課題も踏まえて、緊急時にも平常時にも対応できる柔軟なクラウド環境を構築することが大切です。

GIGAスクール構想の実現に円滑に移行できる支援が必須

では、将来的なGIGAスクール構想の実現を見据えて、どのように柔軟なクラウド環境を構築すべきでしょうか。具体的に求められるポイントと、解決策となるOffice 365の特徴についてご紹介します。

オンライン授業実現のために求められるクラウド環境とは?

前提として、緊急時も平常時も変わらぬ品質で学習環境を実現することが求められています。そのために端末の整備はもちろんのこと、場所を選ばずに学習ができる柔軟性や、家庭用端末からでも安心してアクセスできる安全性が必須となるでしょう。

加えて、極力費用を抑えられることも重要なポイントです。これからICT化を進めるにあたって、端末やネットワーク環境の整備に多大な費用がかかります。限られた予算を有効に活用するためには、クラウド環境の実現に際しても予算の圧縮が求められています。

すぐに始める無料のクラウドサービス”Office 365”

柔軟性と安全性を両立するプロダクトの代表格が、マイクロソフトのクラウドサービス Office 365です。Office 365は、教育機関では無料で利用できることが大きな特徴です。まさに今回のように緊急事態下で予算がない状況でも、すぐに始められるサービスといえるでしょう。

また、Office 365に含まれるTeams(チームス)を使うことで、実績豊富な安全なクラウド環境でオンライン授業を実施することができます。緊急時は家庭用端末から、平常時は教室内の端末からアクセスするなど柔軟な利用も可能となります。緊急時と平常時、どちらにとってもメリットの多いプロダクトと言えるでしょう。

<緊急時に発揮される魅力>
・端末OSを選ばないため、家庭のパソコン・タブレット・スマホから利用可能
・教職員が使い慣れたOfficeで既存の教材を活用できる
・オンライン授業だけでなく、面談やリモート業務にも使うことができる

また、緊急時も平常時も、セキュリティには常に配慮が必要です。教育現場では児童生徒の個人情報など重要なデータが多く扱われるため、セキュリティレベルの高さは最重要項目と言っても過言ではありません。

その点、Office 365は世界最高水準のセキュリティレベルを誇り、国家機関でも採用実績があります。またMicrosoftは外資系ベンダーではありますが、データセンターは国内に配置されています。まさに利便性と安全性を両立したプロダクトといえるでしょう。

GIGAスクールも加味した「Office 365」の活用事例のご紹介

最期に、Office 365の活用事例を紹介します。

東京都小金井にある東京学芸大学附属小金井小学校では、Office 365を活用して教育のICT化を進めています。同校では、今回のコロナ禍でも学びを止めないために、Teamsを利用。休校要請が出てすぐにアカウントを発行し、翌週にはTeamsを使える準備を整えました。

これにより、自宅で学習をする児童生徒ともTeamsを使って双方向のコミュニケーションを実現し、いつでもどこでも状況を把握できる体制が可能となりました。またMicrosoftからの技術サポートもあり、細かい微調整とトライアル&エラーを繰り返し運用改善に取り組んでいます。

スピーディ―に立ち上げた環境ではありますが、もちろんこれは一時的なシステムではなく、平常時にも活きるクラウド環境となっています。東京学芸大学附属小金井小学校の事例は、まさにGIGAスクール構想の実現に近づく取り組みと言えるでしょう。

今回の緊急導入を起点として、GIGAスクール構想実現にスムーズに移行することは急務となっています。そのために、Microsoft 365 Educationは非常に有効なプロダクトです。より詳細な内容を記載したホワイトペーパーもご用意しておりますので、是非提案時の参考にご活用ください。


関連する教育ICTソリューションのご紹介

Microsoft 365 Education で始める3つの教育改革提案

資料ダウンロード