提案ノウハウ

導入フェーズ教育ICT未導入期

【事例から分析】教育ICTの提案が拒否される!?活用が進まない学校が抱える課題とは

2019.06.17

「教育のICT化に向けた環境整備5か年計画(2018年~2022年度)/文部科学省」では、ICT環境の整備方針で目標とされている水準が公表され、地方の教育委員会をはじめ、学校へのICT機器導入が各地ですすめられています。

しかし、学校にICT機器を提案しても前向きに検討してもらえず頭を抱えているご担当者様は多いのではないでしょうか。
そこで今回、学校ICT教材の導入が進まない課題を把握し、導入をスムーズにすすめられる提案のポイントをご紹介します。

教育ICTの提案が拒否される!?活用が進まない壁に苦悩する学校教育課

平成30年10月に発表された「平成29年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果」によれば、平成30年3月1日の時点で、コンピュータ1台あたりの児童生徒数は5.6人と目標値(目標:3クラスに1クラス分程度整備)を下回っている現実があります。

世界的にみても日本の教育現場のICT導入率はとても低く、遅れています。

一部の学校では既に改革が進められており、今やほとんどの教員がICTを活用して教育を行う重要性と効果を認識しているものの、一方でICT導入・活用はそう簡単に進んでいないのも現状です。

その要因はどこにあるのでしょうか。

改革が進められているにも関わらず、活用が進まない原因

学校にICT機器を提案・導入する販売店様に、下記のような課題を感じている方は多いのではないでしょうか。

・「最新機器は続々でているのに、なぜか検討してもらえない」
・「機器を導入したけれど、活用されている様子がない」
・「そもそも学校はどのようなICT機器を求めているのか分からない」
・「稼働率が上がらず、追加の提案ができない」


改革が進められているにも関わらず、実際問題導入や活用が進まない原因のひとつに「利用する側である現場職員の負担感」があげられ、教育ICT機器を扱う民間企業や教育委員会などの「推進側」は、いかに教育現場のストレスを少なくスムーズに導入を進められるかが喫緊の課題となっています。

醸成されている「教師の負担感」

教育委員会・情報機器担当者は機材の導入を検討し教育現場に勧めますが、ICTの必要性は認識されているにも関わらず「そもそも機材がなくても授業は成り立っているから敢えて使うことはない」などの声をうけ、各学校ではスムーズに活用・定着がされないことが多いようです。

こうした活用・定着が進まない学校においては、「ICT機器導入後の教師の負担感」が醸成されているケースが多くあります。

「学校にICT機器が整備されたけれども、活用方法まで教育委員会と確認できているわけでなく、学校現場に裁量がゆだねられるケースが多いため、困惑している」という声をよくお聞きします。

より具体的に負担感を感じている事例をご紹介します。

・機材導入が先行し、本来の活用がされないケース

ある学校に地方自治体から共用機材としてノートパソコンが4台支給されたケースがありました。

この学校は既存のものと合わせ合計8台のノートパソコンを所有することとなり、一人当たりのパソコン所有数は向上しました。
しかし1日のうちに使われるノートパソコンはせいぜい1台~2台。

生徒が壊してしまう可能性も高いことから、おのずと教師のみ利用するルールが設けられてしまいます。
また、次第に授業内で活用されることは少なくなり、生徒の自習を監督するときに、教員が自分の事務仕事を進める目的で活用されることがほとんどとなってしまいました。

このように、稼働率を意識した機材の支給がされず、多様な学びを促進するためのICT機器として活用されないケースが多くあります。

・準備が面倒で、黒板と教科書とノートを活用したいつも通りの授業に戻るケース

また、活用する意識はあったとしても、学校には無線LANがなく、プロジェクターもなければテレビもないため、機材・各機材をつなぐケーブル、共用テレビの移動など準備物が多すぎてしまい、映像を使った授業は断念してしまいます。

もしくは、頑張って準備をし、映像を使った授業を決意しても、教師が準備段階でバタバタし、授業が始まると、生徒は珍しい機材に興味を示してしまい、肝心の授業に集中させることが難しいケースもあります。
そうなれば、教師はよほどの必要感がない限り、落ち着いて授業を開始できる黒板と教科書とノートを活用したいつも通りの授業を選びます。

活用・定着の壁が高い学校をマインドシフトさせる提案のポイント

このようなことが起こる大きな理由に、ICT機器を簡単に活用できる環境がないことと、教師が授業でどのようにコンピュータを活用していいのか分からないことが挙げられます。

というのも、教師自身がそのような授業を受けた経験もなければ、児童生徒がコンピュータを使って学ぶ場面を見たこともないため、授業のイメージを持つことが難しいからです。

そのようなICT教育に関する経験がない学校へ向けて、ICT整備を積極的に「推進する側」である自治体・民間企業は、現場にストレスがなくスムーズに導入・活用を進められる提案をする必要があります。

・環境に合わせたICT機器導入

それぞれ学校ごとに、教室の機材設置状況、無線LANの設置有無、ネットワーク回線状況など異なっているので、その現場ごとの状況を把握したうえで、いかに使い手である教師が日常的に利用できる環境を整えることが大切です。
これが導入後の負担感を無くし、導入後の稼働率向上につながることとなります。

・だれでも簡単に活用できる機会をつくる

事例の中でもあったように、導入したとしてもICT機材はほかの教材と比べて高価なものであり、大人が予想できない場所でモノが壊れてしまうことが日常茶飯事の学校にとっては生徒に触らせることはとてもハードルが高いです。

そこで生徒にとっても先生にとっても安心して活用できるよう、修理保証など充実させることが大切です。

・教師が活用イメージの分かる機会を提供すること

機材の具体的な使い方や、具体的にどの場面でICT機器のバリューが発揮されるのか事例をふまえた研修などの機会を提供することが、活用のハードルを下げるひとつの手立てとなります。

活用・定着を促進するトータルソリューション

このように、教育現場においてICTの取り組みを進めることは簡単なことではありません。

どれほど情報活用能力の育成が大切か分かっていても、突然機材を導入しただけでは、上手く活用できずに埃を被ってしまいます。

そうならないためにはいかに学校の環境にあわせ、活用シーンを広げていくかがカギとなります。
しかしそれぞれの学校ごとに環境整備、修理、研修など解決すべき点が多いため、企業にとっては1つ1つ丁寧に対応することは困難でしょう。

弊社では、それらのトータルソリューションとして、導入・設置支援、復旧障害、教員向け研修などの運用支援までワンストップでご提案できますので、ご興味がお有りの方は是非お気軽にご質問・お問合せください。


▼ご質問・お問合せはこちら▼

関連する教育ICTソリューションのご紹介

文教(K-12)向けサービス&サポート

ネットワーク環境の構築、タブレット / PC / プロジェクターなどの機器設置、ソフトウェアや機器の設定...など、ICT導入時の慣れない作業に不安を感じる学校・教育機関も多いことでしょう。DISが教育ICTの『導入・設置・運用・管理・保守』までトータルサポート致します。

カタログダウンロード