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プログラミング教育における教職員の課題と
解決策から見る販売店に求められる提案とは?

2022.11.16

デジタル社会で求められるプログラミング的思考力(論理的思考力)や課題解決力を養うため、小・中・高等学校の各教育課程でプログラミング教育が実施されています。そのような中、現状のプログラミング教育に課題を感じている教職員も少なくありません。そこで本記事では、プログラミング教育の課題と解決策、そしてプログラミング教育をサポートする「ロボットプログラミング」などについてご紹介します。

必修化が進むプログラミング教育

近年、児童生徒の「プログラミング的思考(論理的思考力)」を育てるために、2020年度から順次プログラミング教育が必修化および拡充されています。小学校では2020年にプログラミング教育が必修化し、国語や算数などの各教科にプログラミングを交えた教育方法が導入されました。また、中学校では2021年度、高等学校では2022年から必修化されています。

以下では、それぞれの教育課程でどのようなプログラミング教育が行われているのかご紹介します。

小学校のプログラミング教育

小学校では、プログラミングそのものを学ぶのではなく、文字入力などの基本的な操作やプログラミング的思考(論理的思考)を養うことが目的とされています。

プログラミング的思考(論理的思考)とは文部科学省の定義によると「自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組み合せが必要であり、1つ1つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組み合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力」を指します。

出典:教育課程部会教育課程企画特別部会「小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ)」

中学校のプログラミング教育

中学校では小学校と比べ、より実践に近いプログラミングの技術や社会とIT技術の関係などに関する学習が行われます。また、情報処理技術の仕組みを学ぶだけでなく、プログラミングを活用した課題解決方法の検討といった内容が含まれます。

下記では、小・中学校におけるプログラミング教育の具体的な内容についてご紹介しております。ぜひ、あわせてご覧ください。


高等学校のプログラミング教育

高等学校においてはこれまで、プログラミングの内容がカリキュラムに含まれる「情報の科学」を履修する生徒の割合は約2割にとどまり、約8割の生徒はプログラミングを学びませんでした。しかし、2022年4月から必修科目「情報Ⅰ」が新設され、すべての生徒がプログラミングやネットワーク、データベースの基礎について学習しています

小・中学校と比較すると、学習内容が高度化し、ビッグデータのような統計情報を含むデータの処理や分析、数学や物理、化学などの教科と連携した学習を行うこともあります。また、2025年から大学入学共通テストに新設教科として「情報」が追加されたため、大学受験生の大半は試験を受けることが予想されます。

このようにプログラミング教育の必修化が進んでいますが、なぜプログラミング的思考(論理的思考)を学ぶ必要があるのでしょうか。次章では、その背景についてご紹介します。

なぜプログラミング的思考(論理的思考)を育てる必要があるのか?

プログラミング的思考(論理的思考)を育てる背景として、以下3つの要因が挙げられます。

要因①:デジタル社会に適応するため

社会のデジタル化が進んでいる現在、多くの仕事をするうえでPCやスマートフォンの活用は必要不可欠であり、正しい知識や判断に基づき情報を適切に活用・処理する能力が必要とされています。プログラミング的思考で養われる論理的思考力は、こうした適切な情報活用のために必須の能力です。情報技術を手段として使いこなし、さまざまな課題解決に結びつけられるようになることが求められます。

要因②:VUCAの時代に求められる人材になるため

急速な技術革新やグローバル化などを背景に、社会の「変動性」(Volatility)、不確実性(Uncertainty)、複雑性(Complexity)、曖昧性(Ambiguity)が高まっており、現代はこれらの頭文字をとって「VUCAの時代」と呼ばれています。

たとえば、AIの進化により、現在ある仕事の50%がなくなると言われている一方で、AIが新たな仕事を生み出す可能性があります。このように、仕事1つをとっても既存のものとは異なる状況が到来すると予想される中、自分の意思で主体的に人生を切り開き、新たな価値を生み出すためには、単なるデジタルへの適応を超えた普遍的な論理的思考力や課題解決能力が求められます。プログラミング的思考(論理的思考)は、そうした論理性や解決力を養うための手段であると言えるでしょう。

要因③:論理的なコミュニケーション能力を育むため

現代はグローバル化が進み、さまざまな国籍の人々と交流する機会が増え、マイノリティへの配慮も求められています。こうした時代には、同質性の高い社会で見られる「阿吽の呼吸」で済むコミュニケーションではなく、お互いの意図を理解するための基盤が必要です。その基盤として、プログラミング教育で養われるような論理性を身につけることが極めて重要となります。

このような背景から、プログラミング的思考(論理的思考)およびプログラミング教育は、今後さらに必要性を増していくことが予想されます。しかし、進めていくうえでの課題もあります。

プログラミング教育における現状の課題

小学校では2020年より必修化となり、浸透してきていますが、ほとんどの教職員がプログラミング教育の指導に関して課題を感じています。具体的には以下のような課題が挙げられます。

①具体的にどのように授業を進めればよいかわからない
②プログラミングを使った授業に慣れていない
③プログラミング教育のための教員研修プログラムが不十分
④プログラミング教育を行う環境が十分に整備されていない

こうした課題に加え、授業の事前準備や端末の操作の習得も必要であり、教職員の負担が増している点も課題として挙げられます。また、教職員の中には、これまでプログラミングの知識を持っていなかった人もおり、その場合さらに大きな負担を感じてしまいます。

プログラミング教育の課題を解決する方法とは?

先述の課題を解決するうえでは、以下のような方策が効果的です。

①教科内容の理解や指導計画の策定
②情報機器(端末)の操作を覚える
③外部の教員研修プログラムの受講
④通信機器、授業の補助機器の導入

たとえば①に関しては、プログラミング教育によって育てたい力を明らかにしたうえで、ICT担当の教職員が、学校の教育目標と実態を踏まえてICTの基本的な操作等の指導計画を立てることが重要です。②は非常に基本的な事項ですが、ICT機器に慣れていない教員は特に、まずは操作に慣れる必要があります。また、③、④のように外部の知恵や機器の力を借りて効果的な指導に近づけていくことも大切です。

上記の課題解決策に関連して、最近では暮らしの中で実際に使われている、電気製品や乗り物、さまざまな機械といった身の回りで動くものと結びつけつつ、児童生徒が楽しくプログラミング的思考を学ぶことができる「ロボットプログラミング」が注目されており、販売店は提案の際の選択肢として準備しておく必要があります。
そのため次章では、「ロボットプログラミング」の概要と導入のメリットについてご紹介します。

プログラミング教育をサポートする「ロボットプログラミング」

ロボットプログラミングとは?

ロボットプログラミングとは、PCなどでロボットを制御するためのプログラミングを組み、ロボットを動かすことを指します。主に小学校の教育現場や自宅での学習用として導入されつつあり、組み立てた教材のロボットキットをプログラムで意図した通りに動かすことで、プログラミングの仕組みを学習できます。

ロボットプログラミング導入のメリット

ロボットプログラミングを活用するメリットは、勉強よりも遊びの感覚で楽しくプログラミングの考え方を学べることです。また、ロボットプログラミングによってプログラミングの仕組みを学ぶことで、物事を順序だてて考え、試行錯誤しながら問題を解決する力が養われます。これらはロジカルシンキング(論理的思考力)やクリティカルシンキング(問題解決能力)、ラテラルシンキング(自由な発想力)と呼ばれ、日常生活や将来社会人として活躍するうえでも必須の能力です。

次章では、ロボットプログラミング商材である「あるくメカトロウィーゴ」についてご紹介します。

ロボットプログラミング商材「あるくメカトロウィーゴ」

DISでは、上記でご紹介したようなロボットプログラミング商材として「あるくメカトロウィーゴ」を取り扱っています。メカトロウィーゴは「スクラッチ」と呼ばれるプログラミング学習ソフトで動くロボットです。スマホの画面上でロボットへの指示となるブロックをつなげることで一連の動作を行えます。いろいろな動かし方を試しているうちに、初めての方でも無理なくプログラミングが学べる商材です。

ロボットプログラミング商材の「あるくメカトロウィーゴ」については下記資料で詳しくご紹介します。ご関心のある方はぜひご覧ください。

関連資料のご紹介

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動きも見た目もデザインできるクリエイティビティを育むプログラミングロボット
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広くプログラミング教育に使われているScratch(スクラッチ)を応用した専用のプログラミング学習用ソフトウェアを使うことで、難しい知識なしに誰でも簡単に操作可能な「プログラミング教育向けソリューション」です。

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