アフターGIGA

導入フェーズ教育ICT転換期

児童生徒の目線から見るアフターGIGAの課題とその解決方法とは?

2022.04.13

1人1台端末の整備が達成されたアフターGIGAにおいて、教職員だけでなく児童生徒もさまざまな課題を抱えています。教職員のリテラシー向上をはじめとした課題が解決されても、実際に教育を受ける児童生徒の課題が解決されなければ意味がなくなってしまいます。そこで本記事では、児童生徒が抱えている課題とその課題を解決するために取り組むべきことをご紹介します。

児童生徒から見たアフターGIGA3つの課題

ここでは、ICT端末の運用がメインの活動となるアフターGIGAについて、児童生徒の視点ではどのような課題があるのか、デジタル庁の行ったアンケート結果を踏まえて解説します。

アフターGIGA

出典|デジタル庁「GIGAスクール構想に関する教育関係者へのアンケートの結果及び今後の方向性について」(令和3年9月3日)p5,p6,p7

アフターGIGAでは主に3つの課題が挙げられますが、アンケート結果によると、課題の詳細は年次によって異なることがわかります。

課題①|リテラシー(使用方法)

アンケート結果から小学生の40%がリテラシー面に課題を感じていることがわかりました。小学生がリテラシー面で課題を感じている背景には、小学生はローマ字入力やアプリケーションの操作などに不慣れであることが挙げられます。
一方で、年次が上がるにつれてリテラシー面での課題に限らず、通信環境の整備や活用機会への具体的な指摘が増加傾向にあることがわかりました。

課題②|環境(ネットワーク環境)

通信環境や通信速度帯域の確保といったネットワーク環境に関する課題は、小学生から中学生・高校生と年次が上がるにつれて多くなる傾向にありました。また、年次と共に課題だと感じる点に対する意見の具体性が向上していました。

ネットワーク環境に対する課題意識の向上は、年次が上がることで、スマートフォンの所持率が増加するといった、情報機器に触れる機会の増加が関連していると考えられます。スマートフォンの使用機会が増えることで、中高生は端末操作に慣れが生じ、その結果、操作の快適さが気になるようになっていると予測できます。

課題③|使用規則

情報モラルや運用ルールなど使用規則に関する課題は、主に小中学生に多く見られました。背景として、この年代の児童生徒には学校で決められたルールや先生の言いつけを守ることを重視しているケースが多いためだと考えられます。また、小中学生がタブレットを使用する場合、高校生よりも厳しい条件が課せられることも多く、この点も課題の背景といえます。

一方で、年次が上がるにつれ、使用規則・ルールを守ることよりも、活用機会の増加を求める意見が多く見られました

ここまでアフターGIGAにおける端末整備後の児童生徒が感じる課題を解説しました。続いては、これら3つの課題解決のために取り組むべきことを、実際の事例を踏まえてご紹介します。

事例で見る、アフターGIGA課題解決のために取り組むべきこととは?

アフターGIGAで児童生徒が感じる課題解決に向けた取り組みを行ううえでは、スモールステップの考え方(目標を細分化し、簡単な内容から少しずつ達成していく考え)を取り入れることが大切です。

以下では、具体的な事例を取り上げながら、課題解決のための取り組みについて解説します。

リテラシー(使用方法)に関する課題解決事例

リテラシーに関する課題解決事例としては、学校におけるさまざまな工夫が挙げられます。

例えば、ある学校では小学6年生が低学年に端末の使用方法を教える仕組みを取り入れることで、低学年のリテラシーに関する課題解決に取り組んでいます。また、週に1回だけ朝15分間のタブレットタイムを日課として設けた学校もありました。
そのほかにもICT端末の使用経験がほとんどない子供に向けて、パスワード打ち込みや絵を描く簡単な操作から始めるといった、ICT端末に慣れさせる取り組みが増えています。

子ども達の課題を踏まえたうえで工夫を施すことによって、教育現場での1人1台端末やデジタル技術の活用が一層進むことが期待されています

環境(ネットワーク環境)に関する課題解決事例

ネットワーク環境に関する課題を解決するうえでは、教育現場での工夫と家庭との連携が必要不可欠です。国や自治体からの支援としては、整備支援やオンライン学習に関して、所得の低い家庭への通信費の支援を国が行った事例や、ネットワーク環境が整っていない家庭に対し、市からルーターの無料貸出しを行った事例があります。
以下では上記に加え学校と家庭が工夫を行い課題を解決した事例を紹介します。
例えば、ある学校では、各家庭のネットワーク環境や1人ひとりの操作力を確認するために帰りの会を自宅から全校一斉で行ったことがあります。
また、事前に学校内で運用の流れを作っておき、全学級の児童および保護者に学習動画や懇談会を実施したり、課題の説明などに関する配信を行ったりするケースも見られました。

使用規則に関する課題解決事例

使用規則に関する課題解決事例にも、学校における工夫事例が見られます。

例えば、最初の段階では細かいルールまで作り込まず、大原則のみを作ったうえで問題が発生したら都度児童生徒とともに意見を出し合いながらルールを設定するという事例が見られました。
また、児童生徒のスキルやモラルを踏まえたうえで「グリーン」→「ブルー」→「ゴールド」と免許更新制度を取り入れているユニークな事例もありました。

児童生徒が感じる課題に関して学校で行われているさまざまな工夫をご紹介しました。
これらの取り組みを後押しするためには、ICT支援員の先生との授業といった児童生徒が学ぶ機会だけではなく、教師も具体的な使い方を学ぶ機会を作ることが重要です。さらにこれらの工夫をより効果的なものにするためには販売店からの利活用に関する情報提供・提案が重要となります

具体的には、以下のような教員向け研修サービスの利用を通して、職員のICT機器をはじめとしたデジタル技術のリテラシー向上促進につなげられます。



上記のサービスでは、ICT環境が全国的に整備されたことに伴う、次ステップとしての教員のICT活用力や授業デザイン力を向上させるための研修をご用意しております。またタブレット導入時の操作方法や主要アプリに関する初期講習メニューもご用意しており、教員がICT機器を使った授業を構築する支援メニューとしてご活用いただけます。

教員向けの研修サービスの利用は、アフターGIGAの課題解決に大きく貢献してくれます。続いては、学校現場での課題を解決し、工夫を効果的にする販売店の提案をサポートできるダイワボウ情報システム㈱を紹介します。


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