教育タブレット

アフターGIGA

教育ICT提案ノウハウ

導入フェーズ

「アフターGIGA スクール本格チェックリスト」運用編

2021.10.27

GIGAスクール構想の準備が整った「アフターGIGAスクール」の今、実際に運営していくにあたって不安を抱えている現場の教職員は少なくありません。そのような不安を解消するためには、どのような準備や行動が必要なのかを明確化することが効果的です。この記事では、アフターGIGAスクールにおける主な不安を解消するために必要な8つの項目をチェックリストとしてまとめ、その具体的な内容について解説します。

アフターGIGAを迎えるにあたってよくある不安

GIGAスクール構想とは、全国の小学校、中学校、高校といった教育現場で児童生徒1人ひとりにパソコンやタブレットなどのICT端末と高速ネットワークを提供し、教育に活用できるようにする文部科学省の取り組みのことです。「GIGA」は、正式には「Global and Innovation Gateway for All」といい、日本語にすると、「全ての児童生徒のための世界につながる革新的な扉」と訳すことができます。

GIGAスクール構想は、より高度な教育の実施に寄与するものですが、実際に運営するにあたっては、教職員や児童生徒の端末の持ち帰りなどによる故障への補償や端末の利活用における教える側のITリテラシー・スキルの不足など、さまざまな面で不安が残ります。

昨今は新型コロナウイルスの影響により、授業がオンラインで行われるようになる可能性もあるため、タブレットの持ち帰りやそれに伴う故障がいつ発生するかわからない状況です。そのような状況において、きちんと運用していけるかどうか、不安を感じている学校も少なくありません

そのため、安心してアフターGIGAの安定した運用で授業や校務に取り組んでいくためにも、今一度その運用方法を見直す必要があるといえます。

そこで続いては、実際に運用する際に活用できるチェックリストを紹介します。

ICT機器運用前後に見直したい8つのチェック項目

ここでは、GIGAスクール構想によってICT機器を運用する際に活用できるチェック項目を紹介します。児童生徒や教職員が安心・安全に機器を利用するためのチェック項目であり、特別なことを行うわけではないため、ぜひ参考にしてください。

端末の管理台帳は作成されているか、関係者へ共有できているか

児童生徒や教職員に対して1人1台の端末を支給することになるため、適切に管理するためにも、管理台帳の作成は必要不可欠です。また、ただ管理台帳を作成するだけでなく、学校設置者や学校担当者といった、関係者間で共有されていなければなりません。端末管理番号やシリアル番号、端末に貼り付けたラベル番号など、児童生徒・教職員の氏名の対応が把握できるような台帳を作成する必要があります

端末やアカウント(ID)の管理・運用体制は整っているか

学校の場合、毎年児童生徒の入学・卒業、教職員の異動・退職が発生するため、端末やアカウントを適切に管理する体制を整えておかなければなりません。卒入学や異動などによる、アカウントやデータの更新ができるようにするのも重要です

端末の管理方法やトラブルに関する相談先などを関係者へ周知できているか

管理方法はもちろん、万が一端末にトラブルが発生したときに対応方法や連絡先などを児童生徒やその保護者、教職員に周知徹底する必要があります。相談先がある場合は、その連絡先を共有するのも重要です

故障や紛失、破損時などの対応手順や連絡先などを関係者へ周知できているか

端末の故障や紛失、破損といったトラブルが発生した時の対応方法や連絡先などについても、関係者へ共有できているかチェックする必要があります。また、修理・代替機や補償はどのように行うのか、情報を共有することも重要です

貸与端末を大切に扱ってもらうためのルールを作成・共有できているか

端末はあくまでも貸与されているものであるため、返却することを念頭におき、大切に使用することが大前提です。そのため、落とさない、濡らさないなど、貸与端末を児童生徒に大切に扱ってもらうためのルールが作られているか確認する必要があります。また、ルールを作ったら、児童生徒および保護者へ共有できているかも確認することも重要です。

ネット利用時のトラブルやセキュリティトラブル発生時の対応を周知できているか

ICT端末を利用する場合、インターネットの利用に伴うトラブルやセキュリティトラブルにも注意しなければなりません。そのため、情報漏洩やネットいじめといったトラブルが発生した際の対応フローが定められているか確認が必要です。また、トラブルが発生した時の相談先が児童生徒・保護者、教職員に示されているかの確認もかかせません。場合によってはスクールロイヤーとの連携や相談先のリストアップも必要になります。
スクールロイヤー(School Lawyer)とは、学校で起こるいじめや保護者とのトラブル等を法的に解決する弁護士のこと。

端末の持ち出しルールは作成されているか、また関係者へ周知できているか

端末の持ち出しルールを作成し、関係者に共有されているかどうかも確認する必要があります。
例えば、児童生徒に対するルールとしては、使用時間や不適切なサイトにアクセスしないこと、勝手に写真を撮ったり、録画したりしないことなどが考えられます。また、保護者からの同意を得ること、アプリのインストールおよびアンインストールをしないこと、といったルールも整備する必要があります。

通信環境が整っていない家庭に対するフォロー体制は整っているか

インターネットは一般的なものとなっていますが、中には通信環境が整っていない家庭もあるため、そういった家庭へのフォロー体制を用意しておく必要があります。例えば、通信環境が整っていない場合、無線ルーターを貸し出す、家庭でのWi-Fi利用を支援するといったかたちが望ましいです。

このように、1人に1台の端末を貸し出すにあたり、管理台帳の作成やトラブル発生時の相談先の周知徹底、端末を扱う際のルールなどを整備し関係者と共有することが大切です。これらのチェックポイントを1つ1つ確認し、対応できていないようであれば解決策を講じることが重要です。

まとめ

GIGAスクール構想は、これまでとは異なった形での教育の提供を可能としますが、実際に運営するにあたっては、さまざまな準備が必要となります。大きなトラブルに見舞われることなく運営するには今回紹介したようなチェックリストを作成し、内容を満たすような提案を行うことが重要です。以下の記事ではアフターGIGAにおける提案で求められている対応について詳しく説明しています。こちらもぜひご覧ください。

関連資料のご紹介

アフターGIGA時代の
教育ICT販売店に求められている
「ドリル教材提案」とは?

本資料では、 アフターGIGA時代に求められている「足りないモノ」を補うために提案が求められているモノやコトについて重要となるポイントをわかりやすくまとめています。

資料ダウンロード