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ICT化が進まない3つの理由。今必要とされる「おてがるICTパック」とは?  【前編】

2016年01月09日 記事

「2020年までにすべての小中学校で児童生徒1人1台のタブレット端末などのICT環境を整備し、新たな学びを推進する」という目標を文部科学省が掲げている今、教育のICT化は学校を中心とした教育機関にとって避けては通れないものとなってきている。タブレット端末などのICT機器をいかに授業で活用していくか。ダイワボウ情報システム株式会社 岡本哲也に話を聞いた。

立ちはだかるICT導入の壁

ICT活用に向けた国の目標を受け、すでに整備を進めている自治体もあるが、全体から見ればまだまだ一部。導入が本格化しているとは言えない状況が続いている。ネックとなっているのは、大きく3つの理由が挙げられる。1つは予算の問題。もう1つは、ICTを授業で活用するノウハウや経験の少なさ。前者は個々の先生の努力では改善しづらい問題で、政府や教育委員会などが積極的に話し合う必要がある。後者は本格的に導入されていない現時点では、致し方ない部分もあるだろうし、これは教員研修や実際の授業などを通じて、蓄積され、改善されていくものだ。

 

では残りの1つは何か? 意外かもしれないが、授業で使用する際の煩雑な作業が、ICT化への壁になっている。

 

導入したはいいが、結局ほとんど使われないまま、ホコリをかぶってしまっているというようなニュースを耳にしたことのある人も多いだろう。これにはハードの使い勝手が悪いなどの理由も考えられるが、実はPCやタブレットを授業で使うのに手間や時間がかかってしまうために、活用しづらいという側面がある。この問題は教科担任制である中学校の風景を想像してみるとわかりやすい。

 

先生が1時限目の授業を終えたとしよう。先生は一度、職員室に戻り、2時限目で生徒に配布する紙の資料を持って、さっきとは違う教室へ向かう。そしてチャイムが鳴ると同時に挨拶をして、資料を配り始め、授業に入る。既存のこの作業なら5分程度で済む。だが、タブレットを使うとなると、こうスムーズにはいかないのが現実だ。先生が教室にタブレットやPCを運ぶ、あるいは授業開始とともに各生徒がとりに行くだけで5分〜10分。休み時間を一杯に使っても、準備ができるかどうかだ。ハードをスムーズに配布できたとしても、起動しない、フリーズするなど、ハードそのものに起因するトラブルも考えられる。もちろん、タブレットは新機種になるごとにバッテリー時間は向上しているものの、授業で使うとなると不安も多い。教育現場では、たった1台の端末が動かないだけで、授業進行が大幅に遅れてしまい、結果としてクラス全体、学校全体の授業の質の低下につながってしまう。これは、学級担任制の小学校でも複数クラスで端末を共有する場合は同様の状況となる。

おてがるICTパック
おてがるICTパック

さらにICT化には、ハードの整備とあわせて無線LANやコンセントの確保など、インフラ設備も欠かせない。こうした問題が積み重なって、ICT化は「ICTを授業で活用するノウハウが少ない」よりももっと手前の「授業で安心して使う」ことのハードルが高くなってしまっているのが現実だ。では、教育現場の実情を考えたときに、本当に必要なものは何か?

 

ダイワボウ情報システムの「おてがるICTパック」は、こうした学校や先生の課題を解決するために考案された商品だ。商品開発の経緯を、ダイワボウ情報システム 文教グループ マネージャー岡本哲也はこう説明する。

 

「私たちは、2013年から約2か年に渡り学校でのICT活用に関する実証研究を小中学校32校で行ってきました。これは1つの学校に1クラス分のタブレット端末を含むICT環境を貸与して、授業に活用して頂くものでしたが、先生方に使って頂くうえで大きな課題として見えてきたのが、ハードを活用する際の運用の煩雑さでした。ICT化の本来の目的は、授業の質を上げたり、学校や授業の運営を効率化することで、児童生徒と向き合う時間を増やしたりすることです。ところが、今はタブレットやPCを活用することが、非効率に繫がってしまっている。それを解決するために考えたのが、おてがるICTパックです」

ダイワボウ情報システム株式会社 販売推進本部 マーケティング部 文教グループマネージャー 岡本哲也
ダイワボウ情報システム株式会社 販売推進本部 マーケティング部 文教グループマネージャー 岡本哲也

DIS School Innovation Project target_blank

「普通教室での教科指導におけるICT活用の実証研究」

「おてがるICTパック」は先生用のPCと児童生徒用のタブレット10台、プロジェクターに加えて、簡単に授業で使えるアプリケーションや無線LAN機能と、充電に必要な電源機能も備えたオールインワンカート。大がかりな設置や設定の作業をすることなく、教室間をスムーズに移動して、簡単にICT化を図れるセットだ。「おてがるICTパック for iOS」と、「おてがるICTパック for Windows」が用意されており、学校の環境や授業での活用方法にあわせて選ぶことができる。後編ではこのICTパックの特徴を詳しく見ていこう。

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