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ICT先進校の松田校長に聞く、授業支援システムに「schoolTakt」を選ぶ理由

2018年12月05日 記事

前編で紹介した、ウェブブラウザベースの授業支援システム「schoolTakt(スクールタクト)」は、ICT先進校の間で導入が広がっている製品だ。そんな同製品を長く利用しているのが、東京都小金井市立前原小学校の松田孝校長だ。松田校長は前任校である多摩市立愛和小学校の時代からshoolTaktを活用し、さまざまな新しい教育活動に取り組んできた。schoolTaktの何が魅力か。松田校長に話を聞いた。

 

松田校長:プロフィール

 

松田孝

東京学芸大学教育学部卒、上越教育大学大学院修士課程修了。東京都公立小学校教諭、指導主事、主任指導主事(指導室長)、東京都多摩市立愛和小学校校長経て、2016年4月より東京都小金井市立前原小学校に就任。

情報端末の積極的活用で、100年以上変わらない初等公教育のリデザインを実践する。

 

リアルタイム性、マルチOSであることが魅力

東京都小金井市立前原小学校は、ウェブブラウザベースの授業支援システム「schoolTakt(スクールタクト)」を日常的に活用している。同校の松田孝校長は、前任校である東京都多摩市立愛和小学校の校長時代にschoolTaktと出会ったが、以来、変わることなくschoolTaktを授業支援システムとして使い続けている。

 

「最初にschoolTaktに出会ったときは、今ほどICT教育に取り組んでいる学校はなくて、授業支援システムといえば電子黒板に搭載されているものがほとんどでした。そんな中でいろいろな授業支援システムを試してみましたが、schoolTaktが一番良いと思いました。子供たちがタブレットに書き込んだ内容をリアルタイムで教師が把握できるのは、当時とても斬新でしたし、これこそICTを使うメリットだと思いました。そのうえ、マルチOS、マルチデバイスで利用できるのはとても魅力でした。愛和小学校では学校全体として統一した端末を導入することがむずかしく、iPadを使う学年もあれば、WindowsPCを使う学年もある、そんな形でICT活用を進めていたからです」と松田校長は当時を振り返る。

 

子供たちがタブレットに書き込んだ内容をリアルタイムで一覧表示するという機能は、当時からschoolTaktが技術的に進んでいた。インターネットにつながる端末さえあれば、いつでも、どこでもアクセスが可能で、しかも“サクサク”動く。現場の教師らのストレスも少なく、授業の中でICTのメリットを発揮しやすいツールだったというのだ。

 

「子供たちと教師がリアルタイムにコミュニケーションできるようになったことで、授業は変わると思いました。普段は手を挙げて発言するのが苦手な子が何を考えているのか知ることができたり、算数の問題のどこにつまずいているのかを把握することができたり、新しいコミュニケーションを築けると思いました」と松田校長は語る。

授業の振り返りを蓄積し、子供たちの自己肯定感を高めたい

前原小学校では現在、shoolTaktを授業の振り返りとして活用することが多い。授業の感想や学んだ内容をその都度書き込み、それらをポートフォリオとして蓄積している。

 

松田校長はこうしたschoolTaktの活用について、「子供たちが授業の感想や学んだ内容を書き込むことで、“自分は何ができるようになったか”をメタ認知できれば良いと考えています。もちろん、紙のプリントを配布して感想を書いてもらうこともできますが、それだと教師に提出した後、子供たちは見ることができませんし、経年の変化を感じることができません。schoolTaktの良いところは、ポートフォリオが蓄積され、“4月はできなかったけど、7月にはできるようになった”という具合に、子供たちが自分の成長を実感できるところでしょう。自己肯定感を高めるのによいツールだと思います」と語る。

 

また、こうした児童の振り返りを教師が経年データとして見られるのも、学期末評価や児童の実態を把握するのに有効だ。schoolTaktはクラウドサービスなので、忙しい教師にとっては自宅で児童の振り返りをチェックできるのも業務効率化につながるという。

 

とはいえ、ICTに不得手な教師も多くいるなかで、前原小学校ではschoolTaktの活用をどのように広げていったのか。

 

松田校長は「最初は校内研修でschoolTaktを使うところから始めました」と語る。一般的に校内研修といえば、付箋に意見を書いて模造紙に貼り付けるようなスタイルで行われることが多いが、前原小学校ではschoolTaktを用いて、研究授業の感想を書き込んだり、教師同士の意見交換を行ったりした。「校内研修のツールとして活用し始めると、多くの教師が使えるようになっていきます。これから教育現場に入ってくる若い教師は、デジタルネイティブ、クラウドネイティブの世代なので、校内研修のやり方も見直していかなければと考えています」と松田校長は語る。

自分の意見が発言しやすいオープンな環境

前原小学校ではschoolTaktを活用した学習に対して、どのような効果が出ているだろうか。授業の振り返りや朝の会などを中心に積極的な活用が進む同校であるが、児童たちはどのように変わってきただろうか。

 

これについて松田校長は「子供たち同士がオープンな環境で意見交換や共有ができていると思います」と語る。たとえば、ノートやプリントなど紙で意見交換を行う場合、児童たちが書き込んだ内容を集めて、提示するのは大変作業であったが、今ではそれが一瞬でできるというのだ。これにより、子供たちも見られることに慣れてくるので、自分の意見をオープンに言えるようになってきた。松田校長は「紙に書くと、字が下手だからといって自分の書いたものを隠したりする子供もいます。子供たちのアウトプットを活発にしていくためには、試行錯誤がしやすいことや編集の自由度が大切で、schoolTaktは子供たちに寄り添ったアウトプットができるツールだと思います」と語る。

 

また、今後の取り組みとして力を入れているのは、schoolTaktの「発言マップ」機能を活かした学級運営だ。schoolTaktには、子供たちが友達の投稿に対して、「いいね」を押したり、コメントを残すことができるが、そうしたアクションを集計し、可視化したのが発言マップだ。松田校長はこの機能を使うことで、誰が誰にアクションを起こしたのかを知り、クラス内の人間関係を知る手掛かりにしようと考えているのだ。すでに、実証実験も始めており、インタラクティブな授業が子供の人間関係にどう影響するのかを研究している。

児童同士のコメントや「いいね」のアクションを可視化したもの。やり取りが多い部分は線が太くなる。児童の自然なやり取りが人間関係や学級運営に活かせると松田校長は考えている。

「schoolTaktは子供たちのコミュニケーションを活発にし、友達に共感して多様性を受け入れる環境を作れると思っています。世の中の多くの教師は、子供たちのより良い成長に関わりたいという想いを持っており、スクールタクトであれば、それが可能であると思います」と松田校長は語る。

 

子供たちの学ぶ姿に変化がなければ、今までschoolTaktを使い続けはしない。ひとりの教師として、まだまだ子供たちの可能性を伸ばせると信じ、今後も取り組みを進めていきたい考えだ。

 

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