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教師の負担を減らして授業を充実、小学校英語『プレキソ英語教材』

2017年08月08日 記事

2020年に完全実施される新学習指導要領では、小学校の英語教育が大きく変わる。授業時間数もさらに増え、その中身に関してもより充実した内容が求められている。とはいえ、現場の教師は多忙で授業準備に割く時間が限られていたり、そもそも英語の授業をどのように進めればいいのか悩む声も多い。小学校向け英語教材『プレキソ英語 そのまま使える小学校英語教材』は、そんな状況に置かれた小学校教師たちを年間でサポートできる教材だ。どのような中身なのか。発売元であるNHKエデュケーショナル 三島宏氏に話を聞いた。

教育委員会からの問い合わせがきっかけで商品化へ

NHK Eテレで放送されている「プレキソ英語」は、2014年にスタートした小学生向け英語教育番組だ。特に子どもたちの間では「スシタウン」という番組内のアニメコーナーが好評で、さまざまなお寿司のキャラクターが登場して英会話を繰り広げる。10分という短い番組だが、「What is this ?」や「How many ~ ?」など毎週1つの英語表現を軸に、歌ありアニメあり、さらにはネイティブが話す場面もあるなど、実際にその表現が使われている場面を見ながら英語の「音」に親しむことを目的にした内容だ。

 

そんな「プレキソ英語」の全48話をDVD収録し、ワークシートや指導案等を添えて1セットにしたのが、小学校向けの英語教材『プレキソ英語 そのまま使える小学校英語教材』(以下、『プレキソ英語教材』)だ。英語教育のスペシャリスト、東京学芸大学教育学部教授 粕谷恭子氏監修のもと、小学校教師の授業準備を減らしつつも、より豊かな言語活動が実践できる教材となっている。

 

株式会社NHKエデュケーショナル 語学部 コンテンツ展開 主任プロデューサーの三島宏氏は『プレキソ英語教材』の開発について、直接的なきっかけになったのは、ある教育委員会からのオファーだったと話す。

 

「もともと、番組映像を活かして小学校の英語教育で何か先生方のお手伝いができないかと考えていました。そこへ、「プレキソ英語」を教材として小学校の授業で使いたいという教育委員会の方からのオファーがあり、英語の授業で困っている先生の力になれるのではとの思いから商品化の試みがスタートしました」

 

小学校の英語教育は、次期学習指導要領の移行措置期間である2018年度から、授業時間数が3・4年生は新規に15時間、5・6年生が15時間増の50時間になることが決まっている。また、2020年度の全面実施からは3・4年生が15時間から35時間へ、5・6年生が50時間から70時間へとさらに授業数が拡大され、内容の充実も求められている。

 

「現場の先生からは、“どのような授業をすればいいのかわからない”“英語は少し苦手で不安”という声も聞かれることから、番組映像を収録したDVDとともに、授業で必要な教材をすべて詰め込んだ教材をご提供すれば、先生方のお悩みも軽減できるのではと考えました」

商品名:『プレキソ英語 そのまま使える小学校英語教材』

           ・DVD6枚  映像4枚、教材(DVD-ROM)2枚

           ・『 Hi, friends! 』『 Hi, friends! 2 』対応(授業70時間分) 映像/全48回収録

           ・教材/教具

           ・指導ガイド

           ・ワークシート

『 Hi, friends! 』に対応で、今の授業スタイルを変えずにより充実した活動が可能

『プレキソ英語教材』の一番の魅力は、オリジナルの授業案と、文科省が現在、全国の小学校に配布している英語の教材『 Hi, friends! 』のレッスンが対応していることだ。これにより、各レッスンで、どのプレキソ英語の番組を見ればいいのかがすぐにわかる。多くの小学校では、その多くが『 Hi, friends! 』をもとに年間の英語授業を組み立てていることから、今の授業スタイルを変えることなく、『プレキソ英語教材』が使えることにこだわった。

 

三島氏は「商品化するにあたり、もっとも力を入れたのは現場の先生の声を生かし、今、先生が必要とする教材を提供することでした。そして教材に含まれるオリジナルの授業案をいかに『 Hi, friends! 』に対応させることができるのか、にもこだわりました」と述べている。単に、「プレキソ英語」の番組を授業で見てくださいという教材になってしまっては、教師が「プレキソ英語」の内容を中心に、授業を組み立て直す必要が生じてしまう。そうではなく、今の外国語活動やカリキュラムに合わせて使えるよう、「プレキソ英語」が活用できる指導案や授業内容一覧表も盛り込んだ。

 

もちろん、授業案もわかりやすく工夫されている。時間配分や活動内容を沿うだけで授業が行えるように構成されており、例えば10分と5分の活動内容を合わせて、短時間学習に活用することも可能だ。70回分の指導ガイドが用意されているのも魅力である。

 

 

ほかにも『プレキソ英語教材』には、PDFデータで何度も印刷可能な絵カードやワークシートがセットになっている。教師は授業準備に時間を割くことなく、この教材1つあれば、年間の英語の授業をトータルでサポートしてもらえるのだ。DVDで番組が見られることも、インターネット環境が不十分な多くの小学校にとってはメリットで、教師は授業が止まる心配もなく、安心して進められるだろう。

英語の“音”を大切に、丁寧に作り込んだ番組

福岡県の小学校で行われた6年生の外国語活動のなかで、番組「プレキソ英語」が実際に使われた事例を紹介しよう。

(出典:http://www.zenporen.jp/ikirutikara/pdf/2016/poster_15.pdf

 

授業の単元は『 Hi, friends! 』のレッスン4「Turn Right 道案内をしよう」で、児童たちは導入時にあいさつやゲームに取り組んだあと、プレキソ英語の第40回「手順はまかせて」を視聴した。番組では “Go Straight.”の英語表現をメインに、それがどのような場面で使われているのか、相手に伝えるためには、どのように話すのが良いのかなど、アニメの部分を繰り返し視聴しながら「道案内をする時に大切なこと」を確認した。

 

その後は、教室を街に見立て、ミッションカードをもとに友達を目的地まで道案内するコミュニケーション活動に取り組んだ。番組を活用し、何度も英語表現を聞くことによって、児童が自信を持ってコミュニケーションが取れるようになっていると授業を担当した教師は述べている。

 

三島氏は、「番組をこのように教材化することは当初の予定にありませんでしたが、番組映像を授業で使っている先生からは評価を頂いています」と話す。なかでも、同番組を監修した粕谷氏からのアドバイスを受け、番組内では日本語の説明や、英語表現を文字で表示する場面をなくしたことが “音”を重視した小学校の英語教育と合っているというのだ。

 

ゆえに、三島氏は「今後は一人でも多くの先生に使ってもらいたい」と話す。英語の授業で困っている教師や、英語の授業に不安を感じている教師など、とにかく使ってもらって教材の良さを実感してほしいというのだ。2020年に向けて、英語教育はどんどん変わっていく。現場の教師の負担はますます増える可能性が高い。

 

「『プレキソ英語教材』を上手く取り入れて、子どもたちに豊かたな英語教育を届けてほしい」

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