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今求められる力を育てる「ノート」の姿とは? dynaSchool デジタルノート@クリエイターズ®

2016年01月20日 記事

2020年までにタブレット端末を1人1台整備する。国が掲げた目標に向かい、徐々にICT機器の導入が進んでいる。しかしながら、導入が進んでもどう活用していくかが重要であり、ICT機器を活用した授業デザイン構築や使えるアプリ・ツールの知識を深めるなど、教員の負担も多いのではないだろうか。そういった悩みを解決するアプリとして「dynaSchool デジタルノート@クリエイターズ®」を紹介したい。従来のノートを拡張する機能とは。東芝情報機器株式会社 第一営業部 主査 前澤武志氏に話を聞いた。

dynaSchool デジタルノート@クリエイターズ®とは?

昔も今も「ノート」は学業に欠かせないツールだ。書くことで文字を覚え、消しゴムを使いながら一生懸命板書を写す。夏休みの宿題の日記では色鉛筆などを使いカラフルに仕上げ、上手く描けるとクラスの全員の前で発表することもあったが、ノートというものは、先生の授業を自分のものに落とし込んで定着させるために使われてきた。しかし、今後求められる力というのは、ただ写すだけでなく能動的な力なのだと前澤氏は話す。
 

「協働力と言いますか、他者と協力し、問題を解決する力ですよね。これからの社会には、よりそういった力が重要になってきます。そこで、学校現場で行われているグループワークや協働学習に適したノートが必要だと考えました。」

東芝情報機器株式会社 第一営業部 主査 前澤武志氏
東芝情報機器株式会社 第一営業部 主査 前澤武志氏

東芝情報機器では、文教に対する取り組みを早くから行ってきた。主にタブレットの開発が中心であったが、自分たちのICTを授業の中でより適した形で活用してほしいという提案がハードだけでは難しいと考え、dynaSchoolシリーズの開発をスタートさせた。dynaSchoolシリーズのひとつであるデジタルノート@クリエイターズ®にもその想いが込められ、放送大学 中川一史教授の企画・監修のもと、インテル株式会社の協力によって開発された。

「児童生徒1人1台のタブレット導入を国は目指していますが、紙のノートはなくならないと考えています。手書きのノートとデジタルをどう組み合わせていくかが重要です。求められているのは、グループで話し合い、その結果をどう他者に伝えるかです。ひとりで完結してしまうノートではなく、それをそのままプレゼンデータとして使えるような形を目指しました」

これまでの”書く力”を重視したノート指導だけではなく、ICT機器が持つ特性を付加することでより効果的な学びの実現を目指しているのだ。アクティブ・ラーニングが叫ばれる中で、ノートがどうあるべきかを追求し開発したのがデジタルノート@クリエイターズ
®なのである。活用方法は多様だ。写真や動画を記録し、観察ノートやオリジナルのデジタル図鑑を作成できたり、絵日記や理科の実験記録などを簡単にデジタル化することもできる。「課題への取り組み」「比較・共有・まとめ」「発表」「ふりかえり」、今必要な力をデジタルノート@クリエイターズ®だけで実現することが可能になる。

機能と効果、現場の声とは?

ノートの進化を追求するデジタルノート@クリエイターズ®の主な機能は以下の4つである。

・ベースのノートとしてJPEG、PNG、PDFのファイルを取り込み可能
・編集時の拡大・縮小、任意の場所に画像やコンテンツの移動
・ページの追加、順番変更
・書込み追記機能(色ペン、消しゴム、付箋、テキスト)



ベースノートの取り込みでは、あらかじめ紙に書いたノートをカメラで撮影。その上に、画像や動画を埋め込むことができる。

従来、こういったノート作成はデジカメで撮影した写真などを印刷してハサミで切りノートに貼るという流れであった。デジタル上で行うことで、簡単に切り貼りができ、違うなと思えば削除、別の画像を持ってくることも可能だ。さらに、動画の上に文字を書込みこともできる。機能をペンや消しゴムなどアイコンを採用することで、説明書がなくても直感的に使うことができるところもポイントだ。「なるべくシンプルで、必要最低限の操作で完結できるようにしました」とデザインにも力を入れていると前澤氏は話してくれた。

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では、実際にデジタルノート@クリエイターズ®を使用した子どもや教員の反応はどうだったのだろうか。

「導入前は先生方も不安を抱えていました。授業に活かせるだろうかとか、子どもが使いこなせるだろうかとか。しかし、あけてみると子どもたちはすんなり活用できているようです。やっぱりデジタルネイティブと言われている子たちですから。むしろ、先生のほうが少しICTについて知識が必要なのかなという意見もあります。導入していくにあたって、先生方の技量がある程度の水準まで求められていくと思います」

デジタルノート@クリエイターズ®を活用する児童たち

ICT機器を活用した授業デザインの構築には機能についての理解やさまざまな活用方法について知識が必要になってくる。徐々に広がってきているとはいえICT機器の活用事例もまだまだ少ない。しかしながら、難しく考える必要なないと前澤氏は話す。

「シンプルに書画カメラとして使用している先生もいますよ。複雑にならないように各機能は使いやすくしているつもりですが、それ以上にカメラ機能を活用するだけで今までの授業とは違ったものになるという意見もあります。今までは、先生がデジカメを持って、その写真を児童に共有する形で進めていましたから、手間が違いますよね。難しく考えなくても、うまく簡単に使いこなせると思います」

従来であれば、模造紙に書くだけでも1時間、多いときは2時間使ったりなど、発表までに時間がかかっていた。それが、タブレット上で簡単に資料が作成でき、実物投影機や電子黒板などを活用すればすぐにプレゼンすることができるのだ。授業の組み立ても必然的に変わってくる。また、子どもたちの興味関心を深めることにも繋がるという。

「こういったツールがあるだけで、学習への意欲がわきますよね。今までとは学習への入り口が違うと思います。また、模造紙であれば、一度書いたり貼ってしまったら修正は難しい。デジタルであれば削除・修正も簡単ですから、何度でもチャレンジすることができます」

トライ&エラーすることによって、生徒の考えもブラッシュアップされていく。ページの順序を入れ替えたり、他の児童のノートデータを土台に自分のノートを作成することもできる。アイデアが溢れた瞬間実行に移すことができるのだ。これこそ、今求められている思考力を育てるツールといえるのではないだろうか。前澤氏は最後に以下のように話してくれた。

「現在、デジタルノート@クリエイターズ
®は数十校が導入し活用しています。これからも現場のいろいろな先生の意見を取り入れながら改良や新たな商品の開発に繋げていきたいです」

今までの授業スタイルを変えることに抵抗のある教員も多いだろう。しかしながら、デジタルノート@クリエイターズ
®は従来の形をさらに進化させられるツールなのである。現場の声によりそった商品開発によって日本のICT活用が進むことを期待したい。

 

●デジタルノート@クリエイターズは、株式会社fuzzの登録商標です。

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