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【21世紀型スキルを身につける体験】とくしまICTバザールVol.2レポート前編

2017年03月09日 記事

2月3、4日の2日間にわたって、徳島県徳島市の大型コンベンション施設「アスティとくしま(徳島県立産業観光交流センター)」および隣接する「ときわプラザ」において、「とくしまICTバザールVol.2」徳島県主催)が開催された。35団体が最新のICT技術を展示し、5会場において両日ともにセミナーが開催され、のべ1800人が来場、大人から子どもまでが最新のICT技術に触れた。本稿では同共催のダイワボウ情報システムが行った「DIS PowerDayin徳島2017」で教育ICTに関わる「アクティブプレゼンテーション大会」「アクティブ・ラーニングICTジャムセッション」の模様を前後編でお届けする(前編)。

アクティブプレゼンテーション大会 in とくしま

「とくしまICTバザールVol.2」(同時開催DIS PowerDay in 徳島)には教育ICTに関する展示も多く、教育関係者を対象にしたセミナーも1会場を使って開催された。そのひとつがアクティブプレゼンテーション大会(ワークショップ)だ。子どもたちがICTの活用を通じてこれからの社会に必要となるコミュニケーション力やプレゼン力などの21世紀型スキルを身につける手法を体験してもらうことが目的である。参加した幼稚園児から中学生までの15名の子どもたちは、与えられた課題に沿って、実際にWindowsタブレットを使ってプレゼンテーションを作成し、発表までを行った。

 

株式会社グッド・グリーフの朝倉民枝代表が講師役となって進められたこのアクティブプレゼンテーション大会の流れは次の通りだった。子どもたちは、とくしまICTバザールの展示ブースを自由に見て体験し、その中から気になったテクノロジーを選ぶ。そのテクノロジーを使って、どのような未来の暮らしをつくりたいかを考え、それを学校向けプレゼンテーション作成ソフト「ピッケのつくるプレゼンテーション for Windows」(以下、ピッケのつくるプレゼンテーション)を使い、プレゼンテーションを作成、最後には全員の前で発表するというもの。ピッケのつくるプレゼンテーションはインテル株式会社の協力を得て開発された。

※ワークショップのモデレーターを務めたグッド・グリーフ代表の朝倉民枝氏。話の内容はかなりレベルが高いのだが、映像を使ってわかりやすく説明するため、子どもたちはみな身を乗りだして聞いていた。

ピッケのつくるプレゼンテーションは、Microsoft PowerPointのようなソフトとはかなり趣が異なり、どちらかといえば絵本作成ソフトの感覚に近い。「子豚のピッケ」をはじめとする数々のキャラクター、草花、家、日用品といったグラフィック要素が用意されていて、ユーザーはパレットから使いたいグラフィックを指でつまみ、好きなところに拡大・縮小、回転させて配置するだけで、絵本のような画像が出来上がっていく。ページは50枚まで増やすことができるが、絵本のように一本道ではなく、あとでページ順を自在に入れ替えることができる。思いついたことをお絵描き感覚で絵にしていき、あとで整理してストーリーにまとめることもできる。スタンプを押していくことでページが出来上がっていく楽しさに、絵をつくることに夢中になっている子どもたちも多かった。

ワークショップに参加した子どもたちの他に、親、企業関係者、教育関係者などの大人も会場にいたわけだが、みな驚いたのが子どもたちのICT技術への理解の速さだった。「テクノジー」「アイデア」「プレゼンテーション」といった、初めて耳にするかもしれない言葉も、前後の文脈からしっかりと理解していた。ある小学1年生は、気になったテクノロジーとして、IoTを挙げていた。小学生にIoTが理解できるのかと驚いたが、その小学生のプレゼンテーションは「IoTという機械を自分のそばに置いておくだけで、悪い人がやってきたら教えてくれる」というもので、IoT機器の使いどころとしては実に正しく、技術的に理解しているかどうかはともかく、用途はしっかりと感覚的に理解していた。

 

15名の子どもたちが注目したテクノロジーは、男の子の半数がドローン、女の子の半数がLEDによる自動野菜工場だった。この他、ロボット型携帯電話「ロボホン」、AI、3Dプリンタに注目した子どもも多かった。

※ワークショップ開始までの時間、子どもたちは、アプリに登場するキャラクターやスタンプの絵カードを使って即興でお話づくりを楽しんでいた。遊びながら、このあとの物語づくりへの助走にもなる。ワークショップでは参加者にタブレットPCが貸与され、展示場を見学し、未来のアイデアを出し、それを物語にして最後に発表を行う。ICT関係の展示には、実際に触れてみることができる、試してみることができるというものが多く、その点では子どもには楽しく、また感覚的な理解がしやすい。

※参加した15人の子どもたち(小学生以下を除く)が興味を抱いた展示ブースのテクノロジー。一番数が多かったテクノロジーは3Dプリンタだった。

未来の暮らしを発表、優秀賞も

子どもたちが自分で想像した未来の暮らしを発表するプレゼンテーションはいずれもみな見事なものだった。技術的な可能性さえあれば、すぐにベンチャー企業を立ちあげても、投資資金が集まるのではないかと思われるほど、現実に即したものもあった。

 

その中で、最優秀賞に選ばれたのは、現実的であり、なおかつ社会的な意義があり、さらには子どもらしい夢がつまっているプレゼンテーションだった。小学校3年生の男の子が考えた未来で、題名は「生物」。人が踏み入ることが難しい森の中、山の奥、水の中へドローンが飛んでいき、カメラなどで生物の生態を観察するというもの。自分は生きものが好きで、未来はドローンを使って観察したいのだという。この夢のあるプレゼンテーションを行った小学3年の男児には、最優秀賞として東芝製タブレットPC一式が進呈された。

 

ワークショップは、参加している子どもたちも夢中になり、見学している大人も楽しめる。参加者からは「また開催してほしい。参加したい」というたくさんの声が聞かれた。

子どもたちは、紙のワークシートに自分の考えをまとめ、ピッケのつくるプレゼンテーションでスタンプで絵本をつくっていくような感覚で自分のアイデアを物語で表現していく。プレゼンテーションは、スタンプだけでも描くことができるようになっているが、四角や三角の基本図形を組み合わせて、自由に図形をつくることもできる。最後に、完成したプレゼンテーションをみんなの前で発表。物怖じする子どもは皆無で、みな自分のアイデアを誇らしげに発表した。

 

後編はこちら

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「ピッケのつくるプレゼンテーション」について

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子どもの意欲を引き出し、考える力、まとめる力、表現する力、発表する力を高めるようデザイン。教科の枠にとらわれない利用シーンで

子どもたちの主体的な学びを支援します。

・株式会社グッド・グリーフ

http://www.pekay.jp/pkp/

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・「ピッケのつくるプレゼンテーション」紹介記事【前編】はコチラ

・「ピッケのつくるプレゼンテーション」紹介記事【後編】はコチラ

 

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