DISの教育ICT総合サイト

レゴ社のロボットキット、マインドストームが教育現場で注目される理由とは?【中編】

2016年12月26日 記事

「徹底したサポート体制」という教育版レゴ®マインドストームもうひとつの魅力

小学校で検討されているプログラミング必修化。世界では米国をはじめとする欧米の各国ですでにプログラミング教育がスタートしており、アジアでも韓国が日本に先駆けて2018年よりプログラミングを必修化する予定だ。日本でも先進的な学校は2020年に向けての取り組みを始めているが、プログラミングを教える教師の育成や、小学生に最適なプログラミング教材の選定など、まだまだ解決すべき課題は多い。

 

そうした課題を解決する答えの一つになりそうな教材が教育版レゴ® マインドストーム(以下、マインドストーム) 。世界でも人気のあるプログラミング教材である。マインドストームはなぜプログラミング教材として評価されているのか。正規販売代理店であるアフレル独自の取り組みと共に紹介しよう。

プログラミング教育必修化の裏で浮き彫りになる課題

プログラミング教育が必修化する背景のひとつにWebエンジニアなどIT系の人材不足を解消するという狙いがある。IT系人材の需要は増す一方にも関わらず、エンジニアを目指す子どもは少数であり、このままいくと近い将来、日本のIT業界は深刻な人材不足に陥ると見られているのだ。

 

一方で、課題となっているのがプログラミング教育に対するイメージである。「プログラミング」といえばPCモニターに向かって何やら難しそうなコードを書くものというイメージは未だに根強く、プログラミングに対するハードルを上げてしまっている。

 

また、学校教育においては、教える側の教師をどう育成するかという問題もある。算数や理科といった教科と違って、プログラミング教育についてはほとんどの教師が未経験である。生徒に教える前に、まず教師を"教えられるレベル"にまで引き上げないといけない。しかしながら、画像でもわかるように教師にとって、プログラミングを学ぶ十分な時間をとることは簡単ではないのだ。

平成27年度に文部科学省初等中等教育局 初等中等教育企画課が公開した学校や教職員の現状についてより抜粋。
出典:文部科学省ホームページ (http://www.mext.go.jp/

 

こうした諸問題を解決しうる可能性をマインドストームは持っている。

マインドストームでプログラミングへのハードルを下げる

まず、PCモニターの中だけで学ぶのではなく、レゴのロボットという「物」がしっかりと存在している。小学生くらいの子どもやプログラミングに慣れていない教師にとって、「現実に物として存在しており、触ることができる」というのは、最初の抵抗感を減らしてくれる非常に重要な要素だ。

 

また、マインドストームでのプログラミングは、コードを入力するのではなく、わかりやすくビジュアライズされたアイコンをドラッグ&ドロップで並び替えることでつくっていく。操作が直感的であるため、理系教科が苦手と自称する生徒でも簡単にプログラミングの基礎を身につけることができる。

 

コードを覚えなくてプログラミングを学んだといえるのか? と疑問を抱くかもしれないが、重要なのは「プログラミングの概念を理解し、興味を持たせる」ことであり、「最初のハードルを下げる」こと。そのためにマインドストームは最適な教材なのだ。

 

プログラミングを学ぶ意義は、何もIT系の業界に進むためだけにあるわけではない。「自ら課題を見つけて、それをどのようにして解決するか」というプログラミングの基本的な思考は、どの道に進んだとしても役立つもの。だからこそ、今世界的にプログラミング教育のムーブメントが起きているのだ。

コミュニケーション力や表現力などの「21世紀スキル」を育む

中でも盛り上がりの象徴ともいえるのが、マインドストームを用いた国際ロボットコンテスト「WRO」(World Robot Olympiad)。世界50以上の国と地域から約20000ものチームが参加する一大イベントであり、日本ではアフレルが開催に特別協力している。

WROの日本決勝大会からの選抜で挑戦できる世界大会では、与えられた課題をマインドストームで解決するだけでなく、さらにそれを審査員に英語でプレゼンテーションすることも求められる。ただロボットをつくって終わりではなく、「表現力」が問われる厳しい戦いの場である。

 

日本人は欧米と比べて表現することやプレゼンテーションすることが苦手といわれるが、それはそのような場を経験していないから。実は、今年、2016年にWROに出場した日本の高校生チームは、英語とジェスチャー、チームワークを生かして、オープンカテゴリーというプレゼン部門で見事銅メダルを獲得した。

 

マインドストームはプログラミング力だけでなく、表現力やコミュニケーション力、課題解決力といった、いわゆる「21世紀スキル」を育む総合的教育に最適なツール。だからこそ、世界中の学校で活用されているのだ。

徹底したサポート体制がプログラミング教育普及の鍵を握る

加えて、国内においては正規販売代理店であるアフレルのサポート体制も教育現場から評価される理由の一つ。システム開発会社から分社化した同社にはエンジニアが在籍しており、プログラミングのノウハウも十分に持っている。彼らが作成した教師用のオリジナルガイドブックは、大学の教育学部監修下で開発されておりプログラミングもマインドストームも未経験の教師にとって強い味方なのだ。

実際のテキスト。教師用と生徒用がある。丁寧に解説されたテキストはプログラミングをゼロから始める教師にも優しい

この他にもアフレルは定期的に教師向けの研修を行うなど、単なる販売代理店ではなく、マインドストームを活用したプログラミング教育をあらゆる面でサポートしているのだ。

では、実際にマインドストームは教育の現場でどのように活用されているのか。次回、相模原市立小山中学校の事例を紹介しよう。

関連リンク

株式会社アフレル

教育版レゴ® マインドストーム® EV3の販売代理店、株式会社アフレル様のホームページです

NPO法人 WRO Japan

国際ロボットコンテスト「WRO」(World Robot Olympiad)のホームページです

教育版レゴ® マインドストーム® EV3製品紹介ページ

教育版レゴ® マインドストーム® EV3の製品紹介ページです

ページトップに戻る