DISの教育ICT総合サイト

シンプルが生み出す使いやすさ。子ども一人ひとりを見守り、安心を届ける「Ashiato通信」

2016年09月20日 記事

小学校の児童を持つ保護者にとって、子どもが無事、学校に着いたかどうかは大きな心配事のひとつ。とくに子どもを狙った事件が増える昨今では、保護者の不安は募るばかりだ。そうしたなか、株式会社ラネクシーが展開する「Ashiato通信」は、登下校安否確認クラウドサービスを導入しやすい価格で提供し、注目を集めている。

ありそうでなかった登下校通知サービス

 登下校安否確認クラウドサービスAshiato通信を提供しているのは、各種システムの構築から運用、保守。自社開発したソフトウェアパッケージを活用したソリューションなどを手がける株式会社ラネクシー。同社の坂下知宏氏は、開発の経緯をこう説明する。

株式会社ラネクシー 営業本部     ITソリューション部 坂下知宏氏
株式会社ラネクシー 営業本部     ITソリューション部 坂下知宏氏

 

「近年、子どもを取り巻く事件が増えるなかで、自分の子どもがきちんと学校に着いたのか、そして何時頃、学校を出たのか知りたいという保護者の方々のニーズは年々高まっています。子どもの登下校を確認するには、ケータイのGPS機能を使う方法もありますが、子どもを常に監視するような形にもなりかねませんし、そこまでの機能が必要ないという保護者の方もいらっしゃいます。そこで保護者が知りたい登下校の情報をシンプルに伝えることを目的にしたのがAshiato通信です」(坂下氏)

Ashiato通信が提供するサービスは大きく3つある。1つ目はAshiato通信のメインサービスである登下校安否確認。これは子どもが登下校時に専用のFelicaカードを学校の下駄箱などに設置されたカードリーダーにタッチ(またはICタグで設定箇所を通過)することで、登下校の時間が記録されると同時に、リアルタイムに保護者へメールで通知されるシステム。保護者は登下校時間がわかることによって、朝、学校に無事着いたことや、たとえば下校通知メールが届いたにもかかわらず、なかなか子どもが帰ってこない場合などは、素早い対応が可能になる

子どもがカードをかざすと保護者のもとへ届くメール
子どもがカードをかざすと保護者のもとへ届くメール

また、このシステムは子ども全員が下校した際に、学校や施設に通知する機能や、設定した時刻に下校していない子どもの人数を通知する機能も搭載。登下校記録をチェックすることで、子どもが施設内に何人残っているのかを、把握することも可能になる。このサービスは、実は災害時にも役立つ。たとえば大地震が発生し、一斉下校させたような場合も、管理画面を見れば、校内に生徒が残っていないかどうかをすぐに把握できるからだ。

教員が閲覧することができる管理画面。カードをかざした時刻がリアルタイムに反映される
教員が閲覧することができる管理画面。カードをかざした時刻がリアルタイムに反映される

2つ目は出欠管理システム。ICT化が徐々に進みつつある教育現場でも、まだまだ生徒の出欠管理は紙に記入されていることが多く、この出欠管理の作業は教職員にとって、少なくない負担になっている。

 

そこでAshiato通信には、この出欠管理をPCやタブレットを使用して簡単に行える機能を搭載。タッチ操作で記録できるのはもちろん、学年毎、クラス毎、クラブ活動毎などの確認も可能である。すべての出欠記録はCSVデータでの出力にも対応しており、学期末や年度末毎の出欠管理作業が大きく軽減されることになる。

 

さらにこの出欠管理サービスは、保護者からの連絡にも対応。保護者専用の画面から、学校側に欠席通知を行えば、先生の出欠管理システムにも自動反映される。風邪を引いた際の欠席連絡などは電話で行われるのが一般的だが、このサービスを利用することで保護者と教育現場双方の負担が減ることになる。

そして3つ目は連絡メールサービス。これは教職員から、保護者への連絡事項をスムーズに行えるサービスだ。たとえば台風による休校連絡などは、リレー形式で電話連絡をする方式がまだまだ一般的だが、プライバシー保護の観点や、共働き家庭の増加などを考えると、あまり効率的とはいえない。

 

だが、Ashiato通信の連絡メールサービスを使えば、学校から、一斉にメール通知を行えるため、迅速かつ容易に重要事項を連絡することができる。また、このサービスは、導入施設側から通知先となる保護者のメールアドレスは見えない仕組みになっているため、プライバシー保護の面でも安心だ。

出欠管理画面。日々記録したデータは右上のボタンから簡単にCSVダウンロードできる
出欠管理画面。日々記録したデータは右上のボタンから簡単にCSVダウンロードできる
一斉送信もできるが送る相手を選択することも可能
一斉送信もできるが送る相手を選択することも可能

リーズナブルな導入費とわかりやすいUI

 登下校安否確認、出欠管理サービス、連絡メールサービスの3つの機能を備えるAshiato通信だが、大きな特徴の一つとして、これらのサービスをすべてクラウドで管理していることが挙げられる。類似のシステムでは、導入時にサーバーや設備の構築で数百万円、さらに大きなメンテナンス費がかかることも少なくないが、Ashiato通信なら導入に必要なものは生徒に配付するカードと、カードリーダーのみ。利用者は学校、保護者ともに、PCかスマホ、タブレットさえあれば、前述したすべてのサービスを利用可能になる。

カードリーダー。カードをかざすと保護者にメールが送られる。カードには校章を印刷することも可能。導入条件によっては、カードは予備(5%)含め無償提供、カードリーダーは無償貸与になるため一度問い合わせてみてほしい

入り口側には登校設定されたカードリーダーを反対側には下校設定されたカードリーダーを設置している

 たとえば50人規模であれば、導入コストは初期設定料が5万円。サービス利用額が21万円/年とリーズナブルだ。利用画面も非常にわかりやすいUIになっており、直感的な操作ができるようになっている。また、こうしたサービスに不慣れな人にもマニュアルブックとアプリ内に「ヘルプ」が用意されているので安心だ。

 

ここまで触れてきたように、Ashiato通信の最大の目的は、子どもの登下校の安否確認を保護者と教職員がスムーズに行えることだが、このサービスが活躍するのは、小学校だけではない。

 

現在、政府が進める「すべての女性が輝く社会づくり」に欠かせないのが、働いている間、安心して子どもを預けられる環境。その代表が「放課後児童クラブ(学童保育)」だ。

 

全国学童保育連絡協議会の「学童保育実施状況調査」によると、小学校低学年(1年生~3年生)の子どもが学校にいる時間は年間平均約1,221時間に対し、学童保育にいる時間は年間1,681時間。

 

学童保育にいる時間のほうが小学校にいる時間よりもはるかに長くなっているが、一方で学童保育は学校と異なり、子どもたちが施設にやってくる時間はばらばら。かつ、利用する子どもの人数に対して、施設側の人材が足りていないケースも少なくないため、全員の状況を正確に把握することは簡単ではない。

 

だが、このようなケースでもAshiato通信があれば、管理画面にアクセスすることで、子どもの状況が一目でわかると同時に、保護者も「放課後児童クラブ」に入ったかどうかをメールによって把握することができる。

 

また昨今では各自治体に届け出を出したすべての児童が活用できる「放課後子供教室」も普及している。放課後、子どもの安心・安全な活動拠点(居場所)として学校などを使用することができるのだ。放課後残る子どもが増えるため、より「いつ学校を出たのか」という把握が重要になるだろう。

必要十分な機能で安心を届ける

 すでに小学校をはじめ、塾などにも導入実績があるAshiato通信。保護者からの評判も上々だという。

 

毎日、登下校時にメールが通知されますから、保護者の方とっては、導入後数日で、なくてはならないサービスになっているとの声をいただいています。反対に学校からは、新学期が始まったばかりの季節は、保護者から子どもが無事、学校に着いたかどうかの問い合わせが非常に多いのですが、Ashiato通信の導入によって、そうした問い合わせが減っているようです。カードを持つことで少し大人になったような気分になるのか、喜ぶ子どもも多いですね」(坂下氏)

 

こうしたクラウドを利用するサービスの場合、どうしても気になるのがセキュリティ面。だが、情報漏洩事故の反省から、セキュリティ要件を大幅に強化したベネッセ・ホールディングスにも導入されていることからも、Ashiato通信の信頼性は高いといえるだろう。また、Ashiato通信は、登下校安否確認機能をメインにしていることから、子ども対策とも言える機能も充実。子どもが間違って複数回タッチしてしまった場合は、登校時は最初の時刻のみ、下校時は最終の時間を記録し、保護者への通知も、5分以内の複数タッチは初回のみ通知される仕組みになっている。

 

今後は、「学校や学童、保護者の方々の意見に耳を傾けながら、必要な機能は検討しますが、システムの多機能化ではなく、安定、安全に使えることを重視していきたい」と坂下氏は話す。

 

必要十分な機能で子ども一人ひとりを見守り、安心を届けるAshiato通信。そのニーズは今後、ますます高まっていくだろう。

ページトップに戻る