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マルチOSに対応した「EZCast Pro」。教育現場で必要とされる理由とは?

2016年07月08日 記事

 学校のICT化が急がれる中、現場のシステム環境を取り巻く状況は、フレキシブルに対応できているとは言いがたい。リース契約によって数年ごとにシステム構成が大きく変わってしまう可能性があったり、年度ごとに予算を策定するため小回りがきかなかったりと、課題も多い。そこで、パソコンやタブレットで用意したデータを教室のテレビ画面に表示させたり、授業の様子をスマートフォンで撮影してみんなで確認したりといった、簡単にICTを活用した授業を実現できるデバイス「EZCast Pro(イージーキャスト プロ)」を使ってみてはいかがだろうか? 

同製品の特長と教育現場での活用方法について、日本の窓口及び総代理店であるエー・リンク株式会社のセールス・マーケティング マネージャー 小林佑輔氏に話を聞いた。

エー・リンク株式会社 セールス・マーケティング マネージャー 小林佑輔氏
エー・リンク株式会社 セールス・マーケティング マネージャー 小林佑輔氏

マルチOSのミラーリングに対応した画期的デバイスの登場

 スマートフォンやパソコンの画像、オンライン動画などを、Wi-Fi経由でテレビやプロジェクターの大画面に表示することができるワイヤレスディスプレイアダプタ「EZCast Pro」は、現在、全世界で50万台以上を販売している。マルチOS対応ながら低価格なので購入しやすい。

エー・リンク株式会社                 セールス・マーケティング  マネージャー       小林佑輔氏
エー・リンク株式会社                セールス・マーケティング  マネージャー       小林佑輔氏

 

その理由を「デバイスの中にあるチップもメーカーが開発しているからです。ハードとソフト両方を開発しているので低価格で商品を販売することができています」と小林氏は話す。このチップとはパソコンでいうところのCPU(中央処理装置)でデバイスにとって核となる部分だ。

教育現場ではICT機器を2年間のリースで導入することも多い。2年後OSが変わるということも往々にしてありえるため、幅広いOSに対応しながらも安価というのは需要が高いという。

「EZCast Pro」にはマルチOSに対応している以外にもさまざまな特長がある、そのひとつが2分割、4分割表示だ。授業で教科書を表示しながら、資料集も表示するといったことが可能なのである。さらに端末内には動画再生に特化したモードが搭載されており、ストリーミングによるスムーズな動画再生も可能にしている。

                  2分割、4分割と必要に応じて使いわけることが可能

ICT環境を手軽につくりだせる

 使い方が簡単というのも手軽に導入できるポイントだ。スマートフォンやタブレットのミラーリングの場合は、スティックタイプの本体をHDMI端子を装備するディスプレイに接続するだけ(パソコンの場合はEZCast Proソフトウェアが必要となる)。あとは、各端末からEZCast ProにWi-Fi接続し、iOSの場合は「AirPlay」、Androidの場合は「Miracast」をそれぞれ「オン」にすれば画面が投影されるという仕組みになっている。

 

内部アンテナを2本搭載することで、コンシューマー向け機種の「EZCast」と比較して電波の強さは2倍になった。安定した接続を実現しており、無線が弱くて途中で映像が途切れるというトラブルとも無縁だ。また専用アプリを用いると、さらに便利な機能も用意されている。参加者の端末画面に配信して共有できる「AirView」によって、セミナー会場などでは手元でプレゼンテーション画面を見ることも可能になる。

 

さらに、端末内のOfficeファイルなどを投影できる「ドキュメントキャスト」(iOS経由でPDF、Office、iWorkに対応)やアプリ上で表示中のファイルや閲覧中のサイトに書き込みをすることもできる「スケッチ」ツールなどもEZCast Proならではの面白い機能だ。

「AirView」イメージ。 届ける先のOSが違っても配信ができる
「AirView」イメージ。 届ける先のOSが違っても配信ができる
アプリ画面
アプリ画面
色を選び閲覧中のサイトに直接書き込むことが可能な「スケッチ」
色を選び閲覧中のサイトに直接書き込むことが可能な「スケッチ」

教育現場での多様な活用シーン

 では、実際にどのように教育の現場に取り入れることができるだろうか?

 

まず一番オーソドックスな用途としては、事前にPCやタブレットなどで用意しておいたデータを投影して、授業やプレゼンテーションに使用するケース。板書の時間を減らしたりタブレットを持ち歩いたりすることで、教員を黒板の前に縛りつけておくことなく、より多くの時間を机間指導に確保できるというメリットは大きい。

 

YouTubeなどのオンライン動画や、DropboxやGoogleドライブなどのクラウドサービスにも対応しているので、使える資料は増える一方で、パソコン機器の設定/接続などに明るくない人でも問題なく使いこなせるだろう。また、YouTubeやVimeoなどのオンラインビデオサイトを再生するオリジナルサイトブラウザを開発。よりスムーズに動画を再生することができる。昨今ではYouTubeを使った授業を行う先生も増えてきている。先進的な授業で動画が止まってしまうのは先生にとっても生徒にとってもはがゆいだろう。先述したアンテナ以外にもこういったサポートツールで心地よい操作性を実現している。

動画再生に特化したオリジナルサイトブラウザ
動画再生に特化したオリジナルサイトブラウザ

そして、こんな使い方もある。辞書やノートなどの資料はもちろん、教員や生徒の手元をスマートフォンやタブレットで撮影/拡大表示する「書画カメラ」として使えば、教室全体でリアルタイムに共有でき、一体感ある授業が生まれそうだ。あるいは、体育の授業で動画を撮影し、自分や他人のフォームを確認することで、ディスカッションをしたり客観的に理解したりすることが可能になる。


 

また、小学校でのICT活用や表現力育成における先進的な取り組みで注目されている、札幌市立発寒西小学校教諭 山田秀哉氏もEZCast Proのユーザーの一人。しなやかな発想で、どんどん授業に取り込んでいき、同製品の特長的な機能でもある「4分割画面表示」も見事に使いこなす。

       児童がタブレットに描いた絵を4人同時に電子黒板に表示している

       画像提供:札幌市立発寒西小学校教諭 山田秀哉氏

 

「先生が提案するだけでなく、子どもたちの柔軟な頭で自主的にプレゼンテーションに使うようになってほしいですね」と小林氏が語るように、EZCast Proの使い道は、使用者やそのアイデアによって無限に広がる。

スピード感のある開発環境

 最後に、スピーディなアップデートを実現している同製品の開発環境にも注目したい。求めやすい低価格な設定に加えて、最新OSへ即座に対応したり、ユーザーからの要望を受けて新しい機能を取り入れたりするなど、今後にも期待がもてる。7月にはIPアドレスが自由に設定できるようになるという。ネットワークの都合上ルーターを導入できずIPアドレスをデバイスに割り振れないという声があったからだ。

 

 

取材中にもこんなやり取りがあった。EZCast ProのアプリのUIはとても洗練されているのだが、学校などから「子ども向けのUIがほしい」という声があるのだという。UIが切り替えられたり、子ども向けにメニューがひらがなになっているといいですね、と伝えると、小林氏は「それならすぐに実現できるかもしれません」とペンを走らせていた。

 

小さなデバイスに、無限の可能性とユーザーの期待が詰めこまれた「EZCast Pro」。教育現場でも大きな手助けとなってくれるだろう。

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