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先生の負担を減らし、タブレットを最大限活用するための運用支援ソフトウェア「future瞬快」

2016年05月19日 記事

 教育現場のICT化が進み、文部科学省では、2020年までにすべての学校で11台の情報端末環境を実現する計画が検討されている。タブレットの導入により、児童・生徒の学習意欲向上や授業スタイルの多様化が期待される一方で、懸念されるのは操作間違いやシステムエラーなどのトラブル。「FUJITSU 文教ソリューション future瞬快」(以下、「future瞬快」)は、それらの問題を解決し、学校のタブレット運用を支援するために生まれたソフトウェアだ。その機能と特長を、株式会社富士通システムズ・ウエスト ビジネスソリューション本部 スマートコンテンツソリューション事業部 戦略企画部 プロジェクト課長の森野鉄司氏にうかがった。

株式会社富士通システムズ・ウエスト ビジネスソリューション本部 スマートコンテンツソリューション事業部 戦略企画部 プロジェクト課長 森野 鉄司氏
株式会社富士通システムズ・ウエスト ビジネスソリューション本部 スマートコンテンツソリューション事業部 戦略企画部 プロジェクト課長 森野 鉄司氏

蓄積されたノウハウと時代のニーズを反映

 教育現場での安全・安心・快適なタブレット活用を支援する「future瞬快」。この製品は、同社が10年以上にわたって販売をしてきた「瞬快」シリーズをタブレット端末むけにブラッシュアップしたものだ。

 

据え置き型パソコン向けの導入が中心である従来の「瞬快」シリーズは、パソコンを再起動することにより、自動的に元の正常環境に復元する機能をメインとしたソフトウェア。これまでにシリーズ累計350万ライセンスを売り上げ、多くの学校やパソコン教室などで活用されてきた。そして、これから導入が進むタブレット向けに開発されたのが、今回の「future瞬快」だ。現場の声を聞き、改良を繰り返すなかで蓄積したノウハウを活かしながら、タブレット特有のニーズに応える機能を網羅している。

 

授業の開始時に生徒がまず行うのは、「かんたんサインイン」で学年、クラス、名前を選ぶこと。IDやパスワードを入力するキーボード操作を省くことで誤操作をふせぎ、低学年児童も簡単・即座にWindowsにログオンできる。

 そして「future瞬快」の最大の特長が、ログオン時に選んだ属性ごとに規定のデスクトップ画面が表示される機能だ。たとえば「1年生」を選ぶと、1年生用の規定画面が表示される。児童・生徒間で端末を共有する場合、前に使った生徒がデスクトップ画面を変更していても、次の授業で別の生徒が使用するときに、生徒全員が同じ画面でスタートできるデスクトップ復元機能が不可欠。アイコンの配置やタスクバーなどすべての見た目が統一されるので、先生が出した操作指示を、生徒が迷わずに実行することができるのだ。森野氏は、復元機能の進化について次のように語る。

戦略企画部 プロジェクト課長 森野 鉄司氏
戦略企画部 プロジェクト課長 森野 鉄司氏

「従来の復元機能は、学年などの属性にかかわらず1種類のデスクトップに統一されるものがほとんどでした。しかし、端末が据え置き型のパソコンから持ち運べるタブレットへと変化したことで、学年をまたいで端末が共有されたりするケースが増加。そこで、さまざまな属性に応じて規定のデスクトップ画面を設定できるようにしました」

「future瞬快」では、シャットダウンではなくログオンにより環境復元が実行されるのもポイント。端末電源は逐一シャットダウンせずスリープ状態にしておくという、タブレット端末特有の使用スタイルに合わせてほどこされた工夫だ。

トラブルを未然にふせぐ制御機能

「future瞬快」は、端末に干渉する領域を利用者の目に触れる範囲、つまりデスクトップまわりに限定しているためにデータ量が軽く、スムーズな操作性を実現している。その一方で特筆すべきは、不要な操作や操作まちがいによるトラブルをふせぐ機能をしっかりと搭載している点だ。

■授業に必要なアイコン・メニューだけを表示

表示するデスクトップのショートカットアイコン、スタートメニュー、スタート画面、タスクバーを想定して授業に必要な情報だけを表示することができる。

■データの保存場所を限定

通常、エクスプローラに表示される「Cドライブ」「Dドライブ」といったドライブを非表示に。児童・生徒がデータを保存する場所に迷わず、さらにデータの保存場所の分散も防ぐことができる。

■システムの設定変更をふせぐ

端末のシステムに関する環境の設定変更ができないように、コントロールパネル内の機能を非表示にしたり、任意のプログラムの起動を制限できる。

■外部サイトへの接続を制限

インターネットを使わない授業などで、ブラウザを介した外部サイトへの接続を停止することが可能。

 これらの制御は、すべて先生の端末からのみ設定が可能だ。環境を円滑に維持することと、環境を崩させないことを両立することで、先生の負担を軽減します」と森野氏。児童・生徒の操作間違いは、授業を中断させる主な原因となる。それを減らすことで、スムーズに授業を進めることができる。

自由な授業を実現する、縁の下の力持ち

 「future瞬快」は、他にも多くの「授業の自由度を高める機能」を搭載している。

たとえば、先生のタブレットから個々の画面をリアルタイムでモニタリングできる機能。児童・生徒のタブレットをリモート操作することも可能だ。困っている児童・生徒がいたら即座にサポートできるので、安心して学習に取り組むことができる。

 

また、画面上で「音楽室」などの場所を選択するだけで動的なグルーピングができる機能もある。同じ場所を選んだ複数のタブレットのデスクトップ画面が瞬時に統一されるので、クラスを横断した合同授業や習熟度別授業の際に役立つだろう。先生は、構築したグルーピングを「お気に入り」に登録することで、次回はグルーピング作業なくすぐに授業に入ることができる。

 

さらに注目したいのは、シーンに合わせて利用環境を一斉に変更する機能。「体育の授業用」では運動フォームを撮影するためのカメラのアプリケーションのみ、「自宅への持ち帰り用」では特定のドリルのアプリケーションのみを使用できる状態にするなど、学習内容に応じた環境を事前に設定。先生が端末からシーンを選択すると、児童・生徒のデスクトップ環境を一斉に切り替えられる。

場所を選択し、すぐに授業へ入る事ができる
場所を選択し、すぐに授業へ入る事ができる
シーンに合わせて環境を変更できる
シーンに合わせて環境を変更できる

 リリースから約半年が経った時点での販売数は、約3000ライセンス。「教材アプリケーションを使いやすくすることが私たちの仕事。現場の意見を聞きながら、改良を重ねていきたい」と話す森野氏は、「future瞬快」が目指すビジョンについて次のように続けた。

 

「タブレットは、学びの幅を広げてくれる優れた道具です。ただ、実際に使ってみると、先生たちがさまざまな問題に直面することも事実。「future瞬快」は、想定されるトラブルを広範囲にカバーしています。先生がトラブル解決に割く時間と手間をなくすことができれば、児童・生徒に、より有意義な学びを提供してあげられるはずです」

 

タブレットの活用が切り拓く、新しい学びのかたち。

積み重ねた研究と、お客様の声に丁寧に耳を傾ける姿勢が、それを支えている。

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