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 ICT担当に任命された小学校教員3年目のわか子。1人1台のタブレット整備に向けて、ここまでICTの必要性やプログラミング教育導入の背景について理解を深めてきました。

さて、ここからはいよいよノートパソコンやタブレットなどハードに関する知識を増やしていかなければなりません!

ですが、どうやらわか子、スマートフォンを使っているものの、そもそもコンピュータに関してあまり詳しくないようで…?

そもそもタブレットってなに? スマホやノートパソコンと何が違うの?

わか子:としお先生、恥ずかしながら私、普段はスマートフォンばかり使っていて、タブレットやノートパソコンについてはあまり詳しくないのです。そもそも、タブレットってどういうものをいうのですか? ノートパソコンやスマートフォンと何が違うのですか?

 

としお:おっ! わか子先生、いい質問だね。ICT担当として、それぞれの端末の違いやメリットを知っておくのは大切なことだよ。

じゃあ少し、タブレットについて説明しよう!

としお:タブレットという言葉はそもそも日本語で「板・平板」の意味なんだ。つまり、タブレットとは“板状のコンピュータ”ということ。キーボードやマウス、ディスプレイなどを内蔵し、いくつかのアプリケーションやOSも既にインストールされているオールインワンコンピュータ(all-in-one personal computer)だよ。

ノートパソコンよりもスペックが多少劣るものの、タブレットは携帯性や操作性に優れているのがメリットだね。

わか子:なるほど。では、スマートフォンとの違いって何ですか? タブレットとスマートフォンって似ていますよね。

 

としお:そうだね。スマートフォンとタブレットは、形やサイズなど形状による違いはあるものの、機能や特徴は似ているところが多い。スマートフォンの特徴は通話機能だという人もいるけど、最近はタブレットでも通話できるものもたくさん出ているしね。ただ、現状ではスマートフォンはあくまで通話機能がメインだと考えて欲しい。学校現場に導入される情報端末ということであれば、ノートパソコンとタブレットの違いを理解しておくのがオススメだよ。

 

わか子:わかりました! ノートパソコンとタブレットの違いかぁ。キーボードがない…とか?

 

としお:それだけではないよ。違いをいくつかあげてみよう!

わか子:ノートパソコンとタブレット、改めて見直すといろいろな違いがあるのですね!

 

としお:そうだね。近頃はキーボードの取り外しが可能な2 in 1と呼ばれるノートパソコンやキーボード付きのタブレットを使う人も多い。ノートパソコンとタブレット、両者の違いが曖昧になってきているともいえるね。

OS って何? OS が変わると何が変わるの?

としお:ところで、わかこ先生。それぞれタブレットの違いを知ることも大切だけど、OSって何か分かるかい?

 

わか子:はて?? OS?? その…OSってなんですか?汗

 

としおオペレーティングシステム、 頭文字をとって「OS」。平たくいうと「コンピュータの中の装置(ハード)を管理するソフトウェア」のことだよ。わかこ先生はどうやら、ノートパソコンやタブレットの外見だけを見ているね。ICT担当としては、情報端末の中身であるOSについての理解も必要だよ!

 

わか子:はい! 管理するソフトウェアかぁ。としお先生、なんでOSって必要なんですか?

 

としお:これまたいい質問! まず、コンピュータの中には、CPU、メモリ、ストレージなどさまざまな装置が内蔵されている。実際、ノートパソコンやタブレット、ざっくりコンピュータとくくられるデバイスの構造は基本的に一緒なんだ。ただ、容量や物理的な大きさ、処理速度が違う。そうだな、でこぼこな土地をイメージしてみて。

 

わか子:でこぼこな土地…ですか?

 

としお:そう。でこぼこな土地が2つある。こっちはでこぼこが小さいけど、こっちはかなり大きいね。どちらのでこぼこも動かすことやつぶしてしまうことはできない。でも、同じように家を建てなければならない。さて、どうする?

 

わか子:でこぼこを埋めるように土やセメントをかぶせる!

 

としお:そうだね! OSも土やセメントと同じ役割を持っているんだ。大きさも軽さも速度も違うコンピュータがある。でも両方とも「Windows」だとわかる。なぜなら、Windowsで使えるさまざまなアプリケーションが使えるからね。それを可能にしているのは、でこぼこを埋めて、同じ環境をつくることができるOSがあるからなんだよ。

OSというものがどんな役割を持つのか理解したわか子。としお先生はさらに学校現場に導入されるタブレットやノートパソコンのOSで、よく利用されている3つのOSについてまとめました。

 

・Windows(Microsoft 社)…ビジネスや個人利用で広く使われている。価格帯はさまざまで、選べる範囲が広い。既存のWindowsパソコンで利用しているソフトとの互換性が高い。(例:Microsoft Officeなど)

 

・iOS(Apple社)…直感的な操作が可能で、手頃な教育系アプリが充実している。アプリケーションの審査基準が厳しく安全性が高い。

 

・Android(Google社)…コストが安い製品が多い。iOSと違いアプリケーション経由でマルウェア感染してしまう可能性があり、セキュリティー面の管理・運用においては注意が必要

 

としお:ほかにも上記3つのOSに加えて、近頃はChromebookというChrome OSを搭載した端末を導入する学校も出始めたよ。Chromebookは他のOSと比較して価格が安いのがメリットだね。ただし、基本的には無線LANに接続してブラウザベースで使用し、データは全てクラウドに保存して使うスタイルになる。Chromebookを使う時は無線LANの環境が充実していることが重要になってくるね。

 

わか子:なるほど。いろいろな種類のタブレットやノートパソコンがあることが分かりました。でも、子どもたちが使うとなると、いつも使っている机の上で使いやすいことも大切ですよね。机の上には教科書、ノート、筆箱、資料集、プリントを広げていて、その上でコンピュータを使うとなると、かなりスペースがないような…。

としお:良いところに気づいたね。我々ICT担当が考えなくてはならないのは、文部科学省の話にもあったように教科指導における教育用コンピュータの導入。つまり、さまざまな授業でICTを活用することを前提に普通教室や特別教室で使いやすいコンピュータを選ぶ必要があるんだ。となると、持ち運び、操作性の良さ、バッテリーの耐久時間は製品を選ぶ時の重要なポイントになってくるだろうね。もちろん、子どもたちの発達段階にも考慮することも大切だ。小学校低学年ではキーボードの入力も難しいからね。

 

わか子:なるほど。校長先生が1人1台環境の端末としてタブレットを選んでいるのは、そのような理由があるからなのかも!

結局、どれを選んだらいいの?

わか子:タブレットやノートパソコン、OSのことは大体分かりましたが、結局、どの端末を選んだらいいのかまだまだ悩みますね…。

 

としお:そうだね。どのOSを選んだとしてもメリット・デメリットがあり、対応しなくてはならない課題があるよ。iOSの場合は、子どもたちのApple IDをどうするか、Androidの場合はセキュリティの安全面をどうするか。Windowsだって、データ保存や既に校内にあるPCとの連携などいろいろな課題が発生するからね。

 

わか子:では、どのような基準でOSや端末を選ぶのがいいのですか?

 

としお:最も大切なことは、端末ありきで進めるのではなく、我々教員がどのような授業を実現したいのかを考えて、そのために必要なツールとしてどれが相応しいのかを見極めることだよ。アクティブ・ラーニングに活かしたい、家庭学習や遠隔授業に使いたいなど、ICTを活用する目的は学校や教員によっても異なるからね。

 

わか子:分かりました! 教員同士でどのような授業をしたいのか意見交換をすることが大切ですね。私と同じようにICTが得意な先生ばかりじゃないから、みんなが使えるICTの活用法を探っていく必要もありますね。

コンピュータやOSについて理解を深めたわか子。それぞれの特徴やメリット・デメリットを知ることで、学校現場に相応しい端末とはどういうものかを考えるようになりました。

次回は、そんなわか子が教員用コンピュータについて、その必要性も含めて考えていきます。お楽しみに!

 

 

プロフィール

わか子:小学校教員3年目。教員という職業に少し慣れてきたところで校長先生からICT担当に任命される。子どもたちのためにICT環境を整えようと奮闘中。としお先生のメガネが伊達という事に気付き始めている。

 

としお:小学校教員25年のベテラン。趣味はコンピュータ製作で、ICTにも詳しく、各地に専門家の知り合いがいる。メガネや紫のパンツなど、さりげないお洒落が好きだ。

 

 

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